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「申付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

申付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
者がホンの好意からの注意」 「や、有難う御座りました。なる程御召抱えの上なら切腹申付けられても否み様は御座りませぬな。宜しゅう御座りまする。左様当人にも申聞けま....
河明り」より 著者:岡本かの子
になる方である以上、却って、何かの便宜にあずかれるかも知れない。それで娘にもよく申付けて、お仕事にはお妨げにならないよう、表の事務室は人に貸すことは止めて仕舞い....
食魔」より 著者:岡本かの子
腰駈足でその用を足そうと努める。自分の卑屈な役割は一度も顧ることなしに、また次の申付けをおどおどしながら待受けているさまは、鼈四郎には自分が電気を響かせるようで....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
から一年ほどの後に、甚五郎は身持|放埒の廉を以って留守居役を免ぜられ、国許逼塞を申付けられた。 さてその本人のお安という女は、病気のために死んだかどうだか、そ....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
かけ三年越しの裁判もここに初めて落着して、五月二十三日、播州無宿の吉五郎は死罪を申付けられた。察斗詰に対して、罪人が故障を申立てることは出来ないので、いかに強情....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
出した。勿論、最初から湖畔の者に注意して、何か怪しい者を見たらばすぐに訴え出ろと申付けてはおいたのだが、別に二人の捕吏を派出して、毎晩かの蘇小小の墓のあたりを警....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
係上、舅の家がほろびると間もなく、彼もその所領を召し上げられて、伯耆の国に流罪を申付けられ、房州の名家もその跡を絶ったのである。里見の家が連綿としていたら、八犬....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
一人は留守居をしていなければならないというので、最年少者の茂左衛門がその留守番を申付けられたのである。組々の侍には村の若者が案内者として二人ずつ附添い、都合四人....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
なかった。明くる寛文四年の三月に水野十郎左衛門は身持よろしからずという廉で切腹を申付けられた。彼は自分の屋敷で尋常に死に就いた。 「白柄組ももう終りだ」 これ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
にしました。 それで済んだのかと思っていると、市川さんはやがて又、小普請入りを申付けられました。これも手跡指南の問題にかゝり合があるのか無いのか判りませんが、....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
榎本君とわたしとは何か書き留めてでも置くような必要が起こった場合には、その執筆を申付けるつもりで、一種の書記兼帯に狩り出されたらしかった。その第一回は二十八年二....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
の宝暦元年を後るる二十七年後の安永七年で、「百姓町人体に紛らし候ものは厳敷御仕置申付け候」とあった。これけだしエタを圧迫して狭い彼らの社会内に押し詰め、なるべく....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
利家の威も強く徳もあり器量も有ったので上首尾に終ったのである、殿下が利家に此事を申付けられたのも御尤《ごもっとも》だった、というので秀吉までが讃《ほ》められて、....
梅若七兵衞」より 著者:三遊亭円朝
すから神棚へ上げて置きましたところへ、宜い塩梅に酒屋の御用が通りかゝりましたから申付けて御酒を上げてあります、何にも包まずにお置きなさるから落ちるんで、本当に貴....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ますから、自から人の用いも宜しゅうございますが、新参のことで、谷中のお下屋敷詰を申付けられました。始りはお屋敷|外を槍持六尺棒持を連れて見廻らんければなりません....