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申入れる
「申入れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
申入れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
した。乱歩さんのところへ持込まれた他のものは断った由。但し乱歩氏は平凡社へそれを
申入れるとの事。 ◯水谷君も昨年博文館を退社したる由。博文館はあの社長さんではも....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
乗って、信州を越えて越後へはいった。○○教の支社をたずねて、赤座朔郎に逢いたいと
申入れると、世話役のような男が出て来て、講師の赤座はもう死んだというのであった。....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ていただきたいんですがなあ。もちろん博士が意識を回復されればそのとき改めて博士に
申入れるつもりですが、それまでのところを、僕に預けておいて頂きたい。そしてかねが....
「火薬船」より 著者:海野十三
るとあがった。 「貴船の申入れを大たい諒承した。くわしい返事は、水夫竹見を通じて
申入れるから、しばらくまたれよ」 事実上、平靖号は、まんまと船長ノルマンの毒牙....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
客僧に申談じたい儀があると謂わるる。 客は女性でござるに因って、一応|拙者から
申入れる。ためにこれへ罷出た。 秋谷悪左衛門取次を致す、」 と高らかに云って....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ざいまして、改めて久留島修理殿が東京へ出て参り、橋本幸三郎の母に会って右の縁談を
申入れると、 母「それは幸いな事で、何うか願います」 と幸三郎の母も異議なく承....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
まア御機嫌ようござんす」 文「亥太郎殿、一寸奥へ……さて亥太郎殿、文治が改めて
申入れる」 亥「へえ、何事でござんすか」 文「これまで永らく兄弟同様の縁を結....
「四十八人目」より 著者:森田草平
い。そうすれば、俺もいよいよ後へは退かれなくなる道理だ! ただこんなことを太夫に
申入れるには、誰か人をもってするのが本当かもしれないが、差当ってそれを打明けるの....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
思ったのだが、憶出せないので腹立たしくなった。 「もし足下がサレーダイン公爵なら
申入れるが、吾輩の名はアーントネリだ」と若者がいった。「アーントネリ」と公爵がさ....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
て手を振った。手を振ったゞけで抗議はしなかったが、ハッキリした誤審に対して抗議を
申入れるのは当然で、しない方が僕には変だ。プロともなれば、試合に生命がこもるべき....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
突いて願いたい事があるのだが、何うぞお聞済みを願いたい」 とこれから縁談の事を
申入れるというお話でございますが、一息つきまして直に申上げます。 多助が身代を....