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「申告〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

申告の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
ました新律綱領によりますと、父祖殺された場合は、敵を討ちましても、あらかじめ官に申告しておけば罪にならぬという一条がございますので、ほっと安堵するとともに、復讐....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いろいろ気になることばかり。 四月十一日 ◯預金封鎖、支払制限令、それから財産申告。再び物価価格統制にて物はかくれ、五百円の新円生活にては両面から苦しくなった....
地獄の使者」より 著者:海野十三
高橋の調べて来たのは本籍のある蒲田区役所のもので、あれは戦災で原簿が焼けて新しく申告したものに拠っているんです。ですから厳密にいえば、ちょっと疑問の余地があるわ....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
。そしてこの達示はたいへんきびしく、左内村に対しても、あるきまった数以上の部屋を申告《しんこく》するように、わりあてて来た。 村では困って、毎日のように会議を....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ても、これでロンドンまでの切符を買うことは出来なかった。 彼は、すぐさま車掌に申告するとか、バーミンガムの駅で証明をとって置けばよかったのだ。だが、彼はそんな....
四次元漂流」より 著者:海野十三
った。 「われわれの手に負えませんなあ。どうです。やっぱりできるだけ早くその筋へ申告して、警視庁の手で調べて貰うことにしてはどうですか」 「そうだ。そうする外、....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ある、だが、肝腎の所得が怪しいから閉口する、私は、性来の健忘症と不精から、所得の申告というものをうっかり捨てておいたのだ、すると、私の収入をちゃんと見抜いて、そ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
、毎年一枚かせいぜい二枚か売れて行くだけであると云うと何か嘘のような、税務署への申告のような話だが本当なのだ。それも調べて見ると何かの縁につながれたる人情を発見....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
肝臓疾患治療に欠くべからざるものなることは医者の常識ですから、御照会の件は、小生申告の患者の殆ど全部が流行性肝臓炎なることに御不審なされての上のことかと拝察いた....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
家に怪事があったときいて、他の係りの者から報らせがあったが、浅草のさる質屋からの申告で、昔そのために戦争まで起ったというムカデの茶器とかいう重宝のホンモノらしい....
土の中からの話」より 著者:坂口安吾
、ということだ。都会の人間なら、下して助けようとしてみるか、怖くなって逃げだして申告するかだが、怖くても逃げて申告するのが損のようで気が進まないので、怖いのを我....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
金ではほんとに身を切られるような想いを致します。昭和二十四年度の所得額は六万円と申告して、その一期分と二期分、おの/\千三百八十九円を納めました。税務署の方では....
夜の構図」より 著者:織田作之助
とそう言った。随分意地の悪い言葉だが、しかし、その前に信吉は、自分は二流だという申告をしていたから脱税行為にはなっていなかった。 だから、薄井もちょっと反駁の....
不在地主」より 著者:小林多喜二
士官は汗をふきながら、プリプリして、 「後で主計が廻ってくるんだから、その時申告すれアいいんだ。」 それは分っている! 然し損害を受けただけを申告すれば、....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
るのである。家人を解放して良民となしうることも同様である。この場合、本属の官庁に申告して、家人奴婢の戸籍より除き、良民の戸籍に付けてもらえば、それでよいのであっ....