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申条
「申条〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
申条の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
が、根本的の議論なのだから、まず議論として御聴きを願いたい。根本的に云うと失礼な
申条だがあなた方は私を離れて客観的に存在してはおられません。――私を離れてと申し....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
両者が互いにいがみあっている由がやがて家康の耳に入った。すると、家康は「幸村が
申条|理也、正純心得違也」と、早速判決を下して、幸村に、自分の手で勝手に取壊すこ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
つかとまたかえって来ると、叱りつけました。 「豊後、そちも不埓な奴じゃ。その方の
申条とは大分違っておるぞ。憎い奴めがッ。ゆけい!」 去りかけて、何となくまだそ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
参りましたから、取るものも取あえず駈け付けたのでございます。 さてその時の夫の
申条、または私の返答致しました模様などは皆、妾の愚痴がましく相成りますから、ここ....
「堺事件」より 著者:森鴎外
。 良暫くして小南が又出た。そして頗る荘重な態度で云った。 「只今のおのおのの
申条を御名代に申し上げた。それに就いて御沙汰があるから承れ。抑々この度の事件では....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
へ遣わしたものか。 僧都 綾、錦、牡丹、芍薬、縺れも散りもいたしませぬを、老人の
申条、はや、また海松のように乱れました。ええええ、その董、露草は、若様、この度の....
「興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
の某、この詞を聞きて立腹致し候えども、なお忍んで申候は、それはいかにも賢人らしき
申条なり、さりながら某はただ主命と申物が大切なるにて、主君あの城を落せと仰せられ....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
ございます。只今もばばと話して歯噛みをして居ったところでござりました。三井寺方の
申条によれば、門徒宗の方に於て開山聖人さまの御影像を取戻し度くば、生首二つ持参い....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
依頼故、まず以て原稿を供貴覧候。御気に入り候わば御掲載の栄を賜わりたく候。本人の
申条に曰く。ある雑誌記者曰く、本間久は飜訳ばかりして創作は出来ぬ男だと。これに於....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
る某、この詞を聞きて立腹致し候えども、なお忍んで申候は、それはいかにも賢人らしき
申条なり、さりながら某はただ主命と申物が大切なるにて、主君あの城を落せと仰せられ....
「申訳」より 著者:永井荷風
ようになってから、或日突然お民が僕の家へ上り込んで、金銭を強請した時の、其態度と
申条とによって証明せられることになった。お民の態度は法律の心得がなくては出来ない....