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申立て
「申立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
申立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
から、立派に効力を発生するのであった。 公告期間六十日間に、もし他より特許異議
申立てがあれば、これと争わなければならないから、特許登録の日は、先へ伸びる。なる....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、直きその関係者にも当りがついて、早瀬も確か一二度警察へ呼ばれた筈だ。しかしその
申立てが、攫徒の言に符合するし、早瀬もちっとは人に知られた、しかるべき身分だし、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いたのであるから、アナキサゴラスは、彼の弟子クレアンテス(Kleanthes)の
申立てによって、神の否認者として告訴され監獄へ投げ込まれ、あのソクラテスと同じ運....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
引かれて、本名を名乗らせられ、それから一週間ほど前にかち得た面恥ゆい役柄を下手に
申立てたりしようものなら、僕は刑事たちのいい嗤い者になった上、僕をその役柄に送り....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
証明するに途のない独り者だった。女たちも調べられたが、皆々昼間の疲れで熟睡したと
申立てるばかりで、春ちゃんが殺された前後についての陳述に、これぞと思う有力な事実....
「火星探険」より 著者:海野十三
のかな」 「焼夷弾が落ちてくる下で踊るわけもないじゃないか」 とネッドが異議を
申立てた。 「だから僕は、そのうらないは、やがていいことのあるしらせだと思う」 ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
ん。土居三津子は昨夜九時三十分頃この邸へ来て、そして十一時にこの邸を出ていったと
申立てています。この間、実に一時間半です。そこに冷くなっていた先生も仲々大した手....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
をさがしているのです。尤も、前にいた小間使の娘さんは、僕が買収して、親の病気だと
申立てて辞めさせたんです。そこで後任の小間使が要るわけだが、ぜひ貴女にいって貰い....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
世古代語が役にたって嬉しいことでした。彼等は自ら、これがピポスコラ族であることを
申立てました。彼等は二十万年前に、地中へ潜ったと申して居りました。その当時は、地....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
前にしては、一向力も感じも出てこないため、どうしても熱弁がふるえないという苦情を
申立てた。―― 講堂入口の、生徒用長椅子の並んだ蔭に、空虚の棺桶は下ろされ、黒....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
、小首を捻って、 「我儘も品によりまさ。金剛石や黄金鎖なら妾の身じゃ、我儘という
申立てにもなりませんがね。 自動車のプウプウも血の道に触るか何かで、ある時なん....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
行があろう」 「へえ、三人お泊りに御座りまする」 「恐れ多くも、御当主の御落胤と
申立て、証拠の脇差を持って、御召抱の願いに魂胆致し居るとか。実際であろうな」 「....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
パンとチーズとを買いに村へ出かけて行っていた、叔父はその隙に誰かに殺されたのだと
申立てた。そんなことを誰が信じる。 十月二十八日―― あまりのことに度を失い....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
変えよとでも謂うことか、鶏を殺そうとは沙汰の限り。 なお人一人、それがためにと
申立てるが、鶏の宵啼で気が違うほどの者は、犬が吠えると気絶をしよう、理非を論ずる....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
うから睦じそうに百合子と吉川がやって来るんです」 「そこまでは美佐子という女給が
申立てている」と杉村が言った。 「両人は間が悪るかったと見え、頻りに一緒にドライ....