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申請
「申請〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
申請の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
一年に三百ルーブルの年金の付いたやつだよ。わしはこの連隊の副官だ。いいか、勲章の
申請は、わしの思う通りになるのだ。どうだイワノウィッチ君! 安っぽい歌劇の歌手よ....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
打切り、屍体遺棄のかどにより、変電所の土岐健助に拘引状を発しようとしていた。その
申請書を書き始めた時、パッと室内の電灯が消えた。そして、停電は珍しくも近来に無く....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
んな睡眠病に罹っているのかネ。もしそうなら、皆病院に入れちまって、憲兵隊の応援を
申請しようと思うんだが……」 検事の言葉はいつに似合わず針のように鋭かった。 ....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
…… あれは、第二回の公判でした……証拠調べの始まる前に、弁護士から突然証人の
申請が出たんです。と云っても、むろんこれは被告から頼んだでもなく弁護士から頼んだ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
は聖書会社で物件の差押えまではやらなかったが、そこは機敏な保険会社が直仮差押えを
申請したのだった。 この家屋は浅田の奔走で静子の名義になっていた筈であるが、手....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
反の告発をなし、一方戸籍役場には、法律上許すべからざる記載として、戸籍簿の訂正を
申請した。他方には又、地方裁判所に、重明の相続無効の訴訟を提起したのだった。 ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
か、詳しくお話下さらんので、われわれには正体が分りませんが、とにかく家出人の捜査
申請《そうさしんせい》は本庁でも毎日受付けて居りますから、どうぞ届書《とどけしょ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
え。もし、このままうまく地上にでられることがあったら、お前を銃殺するよう、上官に
申請してやる」 「じょ、冗談を……」 「いや、ほんとだ。貴様は、じつに、けしから....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
なかろう。むむ、思ったばかり罪はないよ、たとい、不思議なものの咎があっても、私が
申請けよう。さあ、しっかりとつかまれ。私が楯になって怪いものの目から隠してやろう....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ャーオ」といって猫と同じように啼くのさ。 松島と牡鹿半島ひッくるめて国立公園に
申請しているそうだが、どうも土地の人というものは他との比較を知らずに自分の故郷を....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
れを十八万円と更正決定して来ましたが、実収入はとてもそんなにありませんので、異議
申請をしました。すると、その決定はやはり十五万円余りで、税金の滞納額二万七千円に....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
る外はなかった。 昔も、人命はある程度重んじたので、死罪の者は、奉行から老中に
申請して将軍の裁可を受けることになっていた。 尤も、それは形式的なもので、奉行....
「瘤」より 著者:犬田卯
いだっぺで。」 事実、小学校を改築したり、荒蕪地の開墾を村民にすすめて助成金を
申請してやったり、どんな些細なお上の金でも呉れようというものは貰ったが、その代り....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
た。「農夫として、その勤強力行は範とするに足る」と云われた。岸野が道庁へ表彰方を
申請したのだった。 その額椽を、天井裏のない煤けた家の中に掛けた日から、二タ月....
「審判」より 著者:カフカフランツ
落着かせ、ちょっと微笑みさえもらしながら、答えた。 「一カ月前に、私の事件の証拠
申請をしましてね、片づくのを待っているんです」 「まったくたいへんなお骨折りのよ....