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「男子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

男子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
るのは英吉利《イギリス》人らしい老人である。顔は皺《しわ》こそ多いものの、まず好男子と評しても好《い》い。しかし服装はホオガスの画《え》にみた十八世紀の流行であ....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
ひげ》を生やしている、――そうさな、まあ一言《いちごん》にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」 「若槻峯太郎《わかつきみねたろう》、俳号《はいごう》は青蓋《せい....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
学生時代にはベエスボールの選手だった、その上道楽に小説くらいは見る、色の浅黒い好男子なのです。新婚の二人は幸福に山の手の邸宅に暮している。一しょに音楽会へ出かけ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
トリスタン――古来の恋人を考えて見ても、彼等は皆|閑人《ひまじん》ばかりである。男子 男子は由来恋愛よりも仕事を尊重するものである。若しこの事実を疑うならば....
星座」より 著者:有島武郎
ありがたくさっきから聞いていたんだよ。よく考えてみよう」 「考えてみよう?……好男子、惜しむらくは兵法を知らず……まあいい、もう行け」 「僕も人見君といっしょに....
性急な思想」より 著者:石川啄木
、或《あるい》はそういう事を考えねばならなくなった男があるとする。そして、有妻の男子が他の女と通ずる事を罪悪とし、背倫《はいりん》の行為とし、唾棄《だき》すべき....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
見して驚くに違いない。じつにかの日本のすべての女子が、明治新社会の形成をまったく男子の手に委《ゆだ》ねた結果として、過去四十年の間一に男子の奴隷《どれい》として....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
つものではないという事だ。現時の文化は大は政治の大から小は手桶の小に至るまで悉く男子の天才によって作り上げられたものだといっていい。男性はその凡ての機関の恰好な....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は『沸き上る、荒涼な海』ポントス(Pontos)を生んだ。彼女とウラノスは六人の男子と六人の女子を生じた。それはいわゆるティタンたち(Titanen)で、すなわ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
当らしいから余り言いふらすな、向こうが準備するからコッソリやれと。これでは東亜の男子、日本男子ではない。東方道義ではない。断じて皇道ではありません。よろしい、準....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
馬場で稽古したのですが、後には乗馬で鎌倉へ実家帰りをしたこともございます。従者も男子のみでは困りますので、一人の腰元にも乗馬の稽古を致させました。その頃ちょっと....
梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
しく、今でも朝鮮では行われているそうだが、それが五月の行事となったのも、つまりは男子の節句という、勇ましいというよりもむしろ荒々しい気風にふさわしい遊戯であるか....
」より 著者:秋田滋
ったクールバタイユは、そこで、やおら立ち上った。背丈のたかい、鳶色の頭髪をした好男子で、いかにも実直そうな顔をしており、その顔立ちにはどことなく凛としたところが....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
いる。京橋、日本橋、浅草はまさに東京のヘソであり、日本の中心である。私はこれこそ男子の本懐と考え、本気になって闘い抜いた。その結果、安藤、田川の両強豪をおさえて....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
時代は兵力大なる能わず。国民皆兵の徹底により逐次兵力を増加し、欧州大戦には全健康男子これに加わるに至れり。 二 将来、戦闘員の採用は恐らく義務より義勇に進むべく....