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「男尊女卑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

男尊女卑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
の約束に過ぎず君のために死を致すがごときを排斥し、もって自由主義を唱道す。ことに男尊女卑の弊害を論じて故森有礼氏とともに男女同権論を唱えたるは当時の社会をしてす....
李陵」より 著者:中島敦
るのだが、さすがに生母だけはこの中にはいらない。生みの母に対する尊敬だけは極端に男尊女卑の彼らでも有《も》っているのである――今しばらく北方へ隠れていてもらいた....
ひとごとではない」より 著者:宮本百合子
。ブルジョアどもに、損だからだ。ブルジョアは、女を搾取しつづけるために、封建的な男尊女卑の考えかたを、男の労働者に宣伝するばかりではない。女の中へまで宣言してい....
女性の歴史」より 著者:宮本百合子
せた人は女帝であったにもかかわらず、それを書いた博士たちの儒教風な観念によって、男尊女卑の立場においてかかれている。 万葉集は、この歌集の出来た時代に日本の社....
「母の膝の上に」(紹介並短評)」より 著者:宮本百合子
の人が出来て来たのです。東洋にばかり根を張ったとされる牢のような家族制度、又は、男尊女卑の悪風は、時と云う偉大な裁きてが、順次に枯す根なら枯してくれます。女性の....
女性の現実」より 著者:宮本百合子
立場からであったろうと思う。 婦人を男と区別しては考えていない、ということは、男尊女卑的な過去の伝習に対して、何歩か歩み出された考えかたである。けれども、単純....
男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
究して見ようと致します。 若し、東洋の女性が不当に圧迫せられ、退嬰した状態を、男尊女卑と云うならば、確に西洋の人間は、女尊男卑であると云えましょう。まして、米....
悔なき青春を」より 著者:宮本百合子
く女子職員ばかりでなく、すべての職場で、女性は、日本の男にまだつよくのこっている男尊女卑の気風に苦しんでいます。(4)への答として、すべての若い女性は、男がもっ....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
、だいたい日本の政治官僚の在り方は、これ又、婦人の流儀であったようだ。 日本は男尊女卑だなどゝいうけれども、そうじゃない。金殿玉楼では亭主関白の膳部のかたわら....
敬語論」より 著者:坂口安吾
れる筈で、やっぱり根本の問題は言葉の方にあるのではない。 女房をお前とよぶのは男尊女卑の悪習だというが、例がフランスの「お前よび」にある通り必ずしも男尊ではな....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
女大学の記者は有名なる大先生なれども、一切万事支那流より割出して立論するが故に、男尊女卑の癖《へき》は免かる可らず。実際の真面目《しんめんぼく》を言えば、常に能....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
るものなれば、所謂儒流の故老輩が百千年来形式の習慣に養われて恰も第二の性を成し、男尊女卑の陋習《ろうしゅう》に安んじて遂に悟ることを知らざるも固より其処《そのと....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
たがって、私には私なりに女性観もあるが、もともと、私どもの若い時代は、亭主関白、男尊女卑の時代であって、ヘリクツ言うような型の女はとても売れなかった時代だから、....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
るの結果にして、怪しむに足らざる所なれども、ここに最も憐《あわ》れむべきは、家に男尊女卑の悪習を醸《かも》して、子孫に圧制卑屈の根性を成さしむるの一事なり。男子....
平民道」より 著者:新渡戸稲造
即ち英国王の司配の下《もと》に植民地として社会を構成した時に社会階級や官尊民卑や男尊女卑の如き人格以外の差違を軽んじ、また職業によりて上下の区別をなしたり、家柄....