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男工
「男工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男工の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
(余談だが、彼女は人眼をひくような綺麗《きれい》な顔をしているので、黙っていても
男工たちが工場からの帰りに、彼女を誘って白木屋の分店や松坂屋へ連れて行って、色々....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
した。 今も言った十九時過ぎのことだった。アリシア区の男学員ペンとアリシロの靴
男工ポールとが私室において壺の中の蜜をなめながら話に夢中になっていた。 「ええお....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
端も、残っていねえよ」 そんなことを叫びながら、熔融炉の頂上に昇っていたらしい
男工達が、悲痛な面持をして降りて来た。白い手術着を着て駈けつけた医務部の連中も、....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
同時に、社会の動揺は、無数の労働者達の行動の上にも反映した。工場労働者も――
男工も、女工も、――街頭の苦力も、三四万の乞食も、監督の鞭とピストルに恐れなくな....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
はなかった。彼女は窓際に走った。コンヴェイヤーの前に立って、罐のテストをしていた
男工の眼が、女の後を辿った。――外から窓に男がせり上がっている。その男は細くまる....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
をかしげて、侘しそうに赤い絵具をベタベタ蝶々に塗っている。ここは、女工が二十人、
男工が十五人の小さなセルロイド工場で、鉛のように生気のない女工さんの手から、キュ....
「新しい婦人の職場と任務」より 著者:宮本百合子
の男女別で見ると、女子労働者が男の労働者の数を凌駕している。昭和四年においてさえ
男工一〇〇に対して女工の数は一一五・七を示し、大部分が繊維工業に分布されている。....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
の他の男女工能率の比較表を見ても確かに誤謬を示しております。或所では女工の能率が
男工に対して二十パアセント高く、或所では女子を代用したるため一週間の製造高につい....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
どを何処かにかくしていないかと検べる為であった。 向うの現場の階段下でも素裸の
男工たちが一尺五寸の横板をまたがせられていた。 (「紙幣乾燥室の女工」――岩藤....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
しげて、佗しそうに赤い絵具をベタベタ蝶々に塗っている。 こゝは、女工が二十人、
男工が十五人の小さなセルロイド工場、鉛のように生気のない女工さんの手から、キュウ....
「上海」より 著者:横光利一
から、ピストルに手をかけていてくれ給え。」 円弧を連ねたハンドルの群れの中で、
男工たちの動かぬ顔が流れていた。怒濤のような棉の高まりが機械を噛んで慄えていた。....