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「男性的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

男性的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
りしていた。おまけに青年の肩に置いた葉子の手は、華車《きゃしゃ》とはいいながら、男性的な強い弾力を持つ筋肉の震えをまざまざと感ずるので、これらの二人《ふたり》の....
或る女」より 著者:有島武郎
倉地の胸に抱かれながら、酔いしれたようにその頑丈《がんじょう》な、日に焼けた、男性的な顔を見やる葉子の、乙女《おとめ》というよりももっと子供らしい様子は、二人....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
二つの傾向が起きて来るのであります。武力の価値が他の手段にくらべて高いほど戦争は男性的で力強く、太く、短くなるのであります。言い換えれば陽性の戦争――これを私は....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
たが真佐子の夫という男は、眼は神経質に切れ上り、鼻筋が通って、ちょっと頬骨が高く男性的の人体電気の鋭そうな、美青年の紳士であった。ある日曜日の朝のうち真佐子と女....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
に眠れる谷々は、一方に濃い陰影を見せて、白く輝く面とその陰影とは、柔かい曲線と、男性的な線とを画いていた。米沢の平原が、その山を越えて見える。杖の先に、僅かにそ....
心臓盗難」より 著者:海野十三
心臓を切取って、その代りに強い代用心臓を取付けてやったもんだから、君の恋敵は俄然男性的と化成して忽ち君を恋愛の敗北者へ蹴落しまった。ねえ、分るだろう。つまり君は....
火星探険」より 著者:海野十三
った顔をしてみせた。すがすがしい朝の風景、真昼になってじりじりと岩が燃えるような男性的な風景、巨岩にくっきりと斜陽の影がついて紫色に暮れて行く夕景などと、見るた....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
裂けとびそうに、鳴動する。 そのとき、爆弾の音を聞きながら、彼は、なにかこう、男性的な快感を覚えた。 「そうだ。屋上へ上って、一つ、戸外の様子を見てやれ」 ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
来尚武の気性に富んだお国柄である為め、武芸、偵察、戦争の駈引等にすぐれた、つまり男性的の天狗さんは殆んど全部この国に集って了い、いざとなれば目覚ましい働きをして....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
遊人等の惰弱なお上品に対して、集合的生活を表明し種族の更生を準備し促進する頑丈な男性的の芸術を建設せんとする、此の熱烈な信仰は、吾々の青年時代の最も純潔な且つ最....
兄妹」より 著者:岡本かの子
は」とかに馴れているせいか、と文学好きな妹は、フランス語の発音に適する兄の美しい男性的な声調に聞き惚れているのだ。だが、兄の語る言葉は、淋しくうら悲しい、思春期....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
見た。 同時にフレンチは興味を持って、向側の美しい娘を見ている。その容色がある男性的の感じを起すのである。あの鼠色の寐惚けたような目を見ては、今起きて出た、く....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
もここにおいて非常に大切になって参ります。 子供は大抵中性です。中性というのは男性的なところも、女性的なところもあるものです。 それが年を経るに従って、男性....
鉄の処女」より 著者:大倉燁子
た。 別館には殊に人が少のうございました。智恵子が選手の立像の前に立って、その男性的な筋肉に見入っている時、たまらなくなった私はふいに智恵子の前に姿をあらわし....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
分かれる。 武力の価値が大でありこれが絶対的である場合は戦争は活発猛烈であり、男性的、陽性であり、通常短期戦争となる。これを決戦戦争と名づける。 武力の価値....