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「男性美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

男性美の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
い歯をかすかにのぞかせながら、こころもち微笑を含んだ右門の顔は、今にしていっそう男性美を増したごとく凛々《りり》しい美丈夫ぶりでしたから、慈悲、侠気《きょうき》....
丹下左膳」より 著者:林不忘
変わった貫禄がそなわっていて、我武者羅な若々しいなかにも、着飾った競馬馬のような男性美があふれるのですが。 こうして、着流しでやくざに寝ッころがっているところ....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
の空ごとだというゴシップもあった。どんな優男かと思っていたらそれが鬼将軍のような男性美の持主であったのである。例により夜会服姿の黒奴に扮した舞踊などもあったが、....
貞操問答」より 著者:菊池寛
いつまでも子供ね。」 足下に、山々にかこまれた広い平原が見え出した。 健康な男性美に富んだ青年は、立ち止まって、大きい呼吸をして、 「いいなあ!」と歎じなが....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
巌にぶつかって、不断に鼓の音を立てる、その豪快な光景で、それを見るとしみじみと「男性美」の極致を感じるのであった。 そこで彼は毎夜のように、獅子ヶ岩と呼ばれる....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
違う。古典劇の様式を多くとりいれてはいる。春日野、神代の両嬢が男に扮して宝塚的な男性美を発揮するのは「虞美人」に関する限りはカブキ的の約束や所作を利用していると....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
はさらにない。なぜなれば、女から見た男役というものは男以上のものである。いわゆる男性美を一番よく知っている者は女である。その女が工夫して演ずる男役は、女から見た....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ぼらしい姿に直面しながらも、私は心ゆくばかり、コオル・ド・バレエやバ・ド・ドウの男性美の豊さに驚喜し、リリストの花やかさを満喫し、恍惚として昔ながらの、若き血の....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
ら、そのまま牛方は即死だろう。格闘、真に必死の人間と猛牛の闘いだ。牛方の顔面に、男性美が横溢する。 ついに、牛と牛は左右へ遠く分けられた。人々は、陶酔からさめ....