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男生
「男生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
腰を折られて……
「先生その人はそれからどうかして生き返るんだろう」
と一人の
男生がその騒がしさの中から中腰に立ち上って柿江に尋ねた。
終業の拍子木が鳴った....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
の甘川歌枝ん坊――オ…… 梯子《はしご》をかけてエ――髪結うてエ」 と上級の
男生徒が遠くから笑ったりしました。私は気の弱い児《こ》でしたから最初のうちは泣い....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
水へ滑り込んで、舟に護られながら海へ下って行くのだ。 小初が先頭に水に入った。
男生、女生が二列になってあとに続いた。列には泳ぎ達者が一人ずつ目印の小旗を持って....
「斜陽」より 著者:太宰治
い隊員が、雨に濡れながら立ってその話を拝聴しているのだ。隊員の中には、国民学校の
男生徒女生徒もまじっていて、みな寒そうな泣きべその顔をしていた。雨は私のレインコ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
授業が始まらぬので、門から下駄箱の見えるほとりには、生徒の傘がぞろぞろと続いた。
男生徒も女生徒も多くは包みを腰のところにしょって尻をからげて歩いて来る。雨の降る....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
軍少尉の夢を白髪の浪さんに話し申すべく候(下略) シドニーにて 八月 日武
男生 浪子さま 去る七月十五日香港よりお仕出しのおなつかしき玉章とる手おそ....
「青年」より 著者:森鴎外
た男が云ったのだが、茂子さんは初め女医になるのだと云って、日本医学校に這入って、
男生ばかりの間に交って、随意科の独逸語を習っていたそうだ。その後何度学校を換えた....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
あたる三方窓の教室の隅で、単行本や雑誌を交換し合った。 私はその秋に、一年上の
男生徒に好意を持ちはじめた。彼は支那風の大きな邸宅に住む坊ちゃんで青白い顔をして....
「砂遊場からの同志」より 著者:宮本百合子
学校から、専門学校、大学まで寄宿舎は男女共同だ。 数が半々だと、女生徒は階下、
男生徒は二階という工合に、分れて寝室をもっている。食堂、勉強室、クラブ室などは勿....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
みければ、十六歳までは髪を剪《き》りて前部を左右に分け、衣服まで悉《ことごと》く
男生《だんせい》の如くに装《よそお》い、加《しか》も学校へは女生と伴《ともの》う....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
ろうがなかろうがとんちゃくなく、すこしの暇もなく踊ったりして、火鉢にあたっている
男生の羽織の紐をひっぱっては舞台へ引出して対手をさせる。その人が労《つか》れてし....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
オヤオヤえらいことネー。 服「ですけれども。大変にお体にはお毒ですネー。女生徒は
男生徒より大気《たいき》でないせえか。あんまりなまけませんてネ。ですからそんなに....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
階建の校舎がまだ新しくて、さっぱりしていました。最上級でしたが、来る人は少くて、
男生徒が五、六人、女は私を入れて僅か三人でした。一人は同じ町の外科病院の娘さんで....
「澪標」より 著者:外村繁
になったようである。この年、弟も小学校に入学する。 宿直室で身体検査を受ける。
男生徒と、女生徒とは別である。当時の子供はパンツははいていない。
男生徒達は素裸で....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
る。或いはもとその文句に合せて、背なかを叩いていたなごりではないかと思う。或いは
男生徒のこの遊びをするのが羨ましくて、自分たちでも互いに背を打って鹿々なんぼを唱....