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男神
「男神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の塔」より 著者:海若藍平
い髯《ひげ》を勢《いきおい》よく生やし、紺青《こんじょう》の着物を着た立派な冬の
男神《おがみ》と、緑色の髪に花の冠を戴いて、桃色の長い着物を着た春の女神とが座わ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
(Zefyros)(注二)は息吹きも暴し。 ノトス(Notos)(注四)は女神と
男神の恋濃かに生みし子なればこそ。 また次に聖なる爽明の女神はフォスフォロス(F....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
ように、二人の神さまがお生まれになりました。 それからまたお二人、そのつぎには
男神女神とお二人ずつ、八人の神さまが、つぎつぎにお生まれになった後に、伊弉諾神と....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
、芸術至上主義の気よわなロマンティシズムであるとして、『明星』を彼のいわゆる「荒
男神」のロマンティシズムに方向づけた。鉄幹のこのロマンティシズムの本質は、「支配....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
った。 「そして、……」 声も朗かに、且つ慎ましく、 「竜神だと、女神ですか、
男神ですか。」 「さ、さ。」と老人は膝を刻んで、あたかもこの問を待構えたように、....
「九州の東海岸」より 著者:宮本百合子
は明るく、人の気質が篤く覇気はあるらしいが、既成の或るものがある。日向にだけは、
男神が甦生しても大して意外でない悠々さがある。 熊本は、寝て素通りしたから何も....
「日記」より 著者:宮本百合子
紺にかがやくせなもった つばめが海を越えて来た 小さい可愛い背《せ》の上に 夏の
男神を乗せて来た 茎は青白葉は柔く 小麦が大人になりました 「ついばんであげよか....
「水の女」より 著者:折口信夫
竜に対するおかみは、禊ぎに関係なく、女神の尿または涙に成ったとしている。逆に
男神の排泄に化生したものとする説もあったかも知れぬと思われるのは、穢れから出てい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
大変織物が上手で、その美しい織物の技術に、或るギリシャの神が魅せられたのを、その
男神の恋人が嫉妬して呪詛で蜘蛛にしてしまったのですって。可哀そうね。 具体的な....
「春山秋山」より 著者:楠山正雄
いいかけたものの方をふり向きますと、そこに目もくらむように美しい花に飾られた若い
男神が、気高い姿をして立っていました。少女はすぐ
男神のお嫁になりました。やがて二....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
を両手にささげ持ってあらわれた。彼女の眸はまさしく遠い水平線の向こうの国と、恋し
男神との夢を追っているようであった。笛と太鼓と銅拍子が急調に乱れて来たと思うと、....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
手長の神は各地に多い。延喜式には、壱岐国壱岐郡|手長比売神社、同国石田郡|天手長
男神社・天手長比売神社があって、後の二社は名神大社と仰がれ、その手長
男神社は同国....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
金工テルヒイネス
上なる穹窿にいます、めでたき女神よ。
御同胞の日の
男神の称へらるゝを喜び聞しめせ。
畏きロドスの島に御耳を借し給へ。
御同胞を称へ....
「痴人と死と」より 著者:ホーフマンスタールフーゴー・フォン
ててしまえ。わしは何もそう気味の悪い者ではない。わしは骸骨《がいこつ》では無い。
男神《おがみ》ジオニソスや女神《めがみ》ウェヌスの仲間で、霊魂の大御神《おおみか....
「古事記」より 著者:太安万侶
き棄てる息の霧の中からあらわれた神はクマノクスビの命、合わせて五方《いつかた》の
男神が御出現になりました。ここに天照らす大神はスサノヲの命に仰せになつて、「この....