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男髷
「男髷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男髷の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は違って、艶《えん》になまめいた女でありました。 それは特にめざましいもので、
男髷《おとこまげ》にゆって、はなやかな縮緬《ちりめん》の襦袢《じゅばん》をつけた....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
――総領娘はある大名|邸《やしき》に御殿奉公をしていた――私の母は九歳だったが、
男髷《おとこまげ》にしていたので小刀を差して連れられて逃げた。吉原の土手下で夜を....
「竈の中の顔」より 著者:田中貢太郎
か」 三左衛門は起って往った。怪しい黒ずんだ風変りな仏像の前に、前方向きにした
男髷の首が据えてあった。 「よし、その包みを持って来い」 三左衛門は若党の手か....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
つけてあった。 そうするうちに五分刈の綾之助は稚子髷《ちごまげ》になった。また
男髷になった。十四、十五と花の莟《つぼみ》は、花の盛りに近づいていった。明治廿三....