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「甸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

甸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十円札」より 著者:芥川竜之介
才に頗《すこぶ》る敬意を抱《いだ》いている。行年《ぎょうねん》六十の粟野さんは羅《ラテン》語のシイザアを教えていた。今も勿論|英吉利《イギリス》語を始め、いろ....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
ゃないか。」 なるほど趙生《ちょうせい》が指さした几《つくえ》の上には、紫金碧《しこんへきでん》の指環が一つ、読みさした本の上に転がっている。指環の主は勿論....
路上」より 著者:芥川竜之介
のソフトで、英仏独伊の四箇国語《しかこくご》のほかにも、希臘語《ギリシャご》や羅語《ラテンご》の心得があると云う、非凡な語学通で通っていた。そうしてこれまた ....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
。そうすると烏賊《いか》の墨を吐き、ベランメーの刺物《ほりもの》を見せ、主人が羅語《ラテンご》を弄する類《たぐい》と同じ綱目《こうもく》に入るべき事項となる。....
倫敦塔」より 著者:夏目漱石
ように言語もまた決して一様でない。英語はもちろんの事、以太利語《イタリーご》も羅語《ラテンご》もある。左り側に「我が望は基督《キリスト》にあり」と刻されたのは....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
TER! HOMO SUM! 「父よ、吾も人の子なり――」と法水は、その一行の羅文字を邦訳して口誦んだが、異様な発見はなおも続けられた。と云うのは、その彫字の....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
城は、摂津の国|東成郡に属し、東に大和、西に摂津、南に和泉、北に山城を控えて、畿の中央にあり、大和川の長流東より来り、淀の大江|亦北より来って相合して、天満川....
運命」より 著者:幸田露伴
応能卒し、葉希賢次いで卒す。帝|因って一弟子を納れて応慧と名づけたもう。十一年|に至りて還り、十二年易数を学びたもう。此歳永楽帝また塞外に出で、瓦剌を征したも....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ごう》も動かず、いささかも触るれば、急に起きて人畜を傷つけ殺す(サンゼルマノ『緬帝国誌《ゼ・バーミース・エンパイヤー》』二十一章)。仏|竹園《ちくおん》で説法....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ばすでしょう。英語はもとより、仏蘭西をどうの、独乙をこうの、伊太利語、……希臘拉……」―― と云って、にっこり笑ったそうである。 が、山から下りて来るとい....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
うに覚悟のまえだが、この美国汽車|福特号にはちとおどろかされる。 支那町|傅家の新世界で、川鮑魚湯だの葱焼海参だのと呼号する偉そうできたない食を喫したのち、....
盈虚」より 著者:中島敦
。汝今日、国君の服たる紫衣をまとう。罪一つ。天子|直参《じきさん》の上卿用たる衷両牡《ちゅうじょうりょうぼ》の車に乗る。罪二つ。君の前にして裘を脱ぎ、剣を釈《....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
又秀才なりき。格別勉強するとも見えざれども、成績は常に首席なる上、仏蘭西語だの羅語だの、いろいろのものを修業しいたり。それから休日には植物園などへ、水彩画の写....
妾宅」より 著者:永井荷風
初めて酒の徳を知り得るのである。伝聞《きくなら》く北米合衆国においては亜米利加印人《アメリカインデアン》に対して絶対に火酒《ウイスキー》を売る事を禁ずるは、印....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ていた。まず大連でひそかにピストルを買い、鴨緑江をみて安東県から徒歩で九連城、寛を通り、懐仁地方へと進んでいった。 満州の野は春だった。柳は芽をふき、楡の木....