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「町与力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

町与力の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
伊勢屋の訴えによって、代官伊奈半左衛門からの役人も出張した。夜のあける頃には町与力も出張した。品川は代官の支配であったが、事件が事件だけに、町方も立ち会って....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、着ながした博多《はかた》の帯、それに雪駄《せった》という源十郎のこしらえから、町与力あたりとふんだのだ。与力の鈴源といわれるくらいで、源十郎はしじゅう役人に間....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
出張になりまして吟味いたしましたが、誰が殺したのか一向分りませぬ。其の頃八丁堀の町与力|小林藤十郎という人は、「これは多分蟠龍軒のためさん/″\恥辱を受けた友之....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
が、それでも、なにか心の隅に、結んでとけぬ暗い思いがあった。 そうするうちに、町与力の一行がやって来た。 検屍が済んでから、ひとりずつ別間へ呼ばれて取調べを....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
れつくしても、まだ人の不安と怖ろしい昨夜の騒ぎは消えていない。火消改めの提灯だの町与力の列だの、お布施米の小屋だのが、大変な混雑である。 その血眼の人たちに、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
と、挨拶をした。 ウム、と左京之介はうなずいてみせるだけだった。評定所与力と町与力ふたり組で密使をよこしたのは何か、公然と大目付のくるよりは重要な使いだな、....
大岡越前」より 著者:吉川英治
平太は、かっと、ひとみを燃やして、 「な、なに。不浄役人と、申したな」 「奉行、町与力、同心、岡ッ引。それらを一束に、世間では、不浄役人といっておる。おれひとり....