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「町会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

町会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
七日 ◯昨日、焼跡の大下(宇陀児)邸二度目の訪問。今度は氏に会えた。焼跡に立ち、町会の人と立話をしている氏の後頭部一面が真っ白であるのを発見して、涙を催した。 ....
わが町」より 著者:織田作之助
よその娘なら知らず、義枝の父親は理髪業者の寄合へ洋服で出席した最初の人で、なお町会の幹事もしているのだ……。 ところが、そんなことがあって、こんどの相手は畳....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
それは重々悪いがな、あれから帰って庄吉の部屋で賭博して居りますと、其処へ二番町の町会所から手が這入ったので」 永「それ見ろ、えらい事になった、寺へ手の這入るとい....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
がない、先方の子をけがさせるよりも家の子がけがするほうがいい」 そのころ町々は町会議員の選挙で鼎のわくがごとく混乱した、あらゆる商店の主人はほとんど店を空にし....
かの女の朝」より 著者:岡本かの子
前の愚直な自分を思い出した。 ――痛っ。 かの女は駒下駄をひっくり返えした。町会で敷いた道路の敷石が、一つは角を土からにょっきりと立て、一つは反対にのめり込....
白痴」より 著者:坂口安吾
婦は仕立屋で町内のお針の先生などもやり(それ故肺病の息子を別の小屋へ入れたのだ)町会の役員などもやっている。間借りの娘は元来町会の事務員だったが、町会事務所に寝....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
をきているかぎり、お祭中はどこで飲んでも芸者をあげても金を払う必要はない。ツケは町会へ行くのである。織物業は目下はなはだ不振で、桐生の町はデフレの上にも不景気ら....
日月様」より 著者:坂口安吾
開道路などは一文の値打もないのである。後日完全無欠の焼け野原となり、もうけたのは町会長とか、そういう連中で、疎開でねじ倒した材木だけ焼ないのがあったから、無断チ....
合理的、同時に多量の人間味」より 著者:芥川竜之介
的な心の持ち方は、こんな些事にも現われているように思う。 それから家庭の菊池は町会議員に選挙されはしないかという噂さえある。 今まで話したような事柄から菊池なぞではないかと思う。....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
争中の末端行政の現われ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだま....
起ち上る大阪」より 著者:織田作之助
とはこのことだと呟いているところへ、只今と帰って来たのは他アやんの細君であった。町会の事務所へ行って来た帰りだと細君は言い、そして、町会の事務所も町会長の家も焼....
うむどん」より 著者:佐藤垢石
なにごとも時世のためだ、できるだけ物の節約をしようね、などと話していると、そこへ町会の世話人が大きなビラを配ってきた。それを読んで行くと、米を節約するために、代....
夜の構図」より 著者:織田作之助
帽子のたぐいまで、持って行くことにしてチッキにして、劇団への挨拶、友人との別れ、町会への異動申告、みんな一人で半日かけずり廻って済ませ、信吉と汽車の中で食べる弁....
児童の解放擁護」より 著者:小川未明
子供は、加わることができない。要は、適当なる社会政策の施されざるかぎり、学校か、町会などにて容易に実行されることでなければならぬ。 これについて、富豪の宏大な....
婚期はずれ」より 著者:織田作之助
、よその娘なら知らず、義枝の父親は理髪組合の総会へ洋服で出席した最初の人で、なお町会の幹事もしているのだ。けれども、流石に断り通して来た責任はだんだんに感じられ....