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町村
「町村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
町村の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ドの全州は一変しました。廃《すた》りし市邑《しゆう》はふたたび起りました。新たに
町村は設けられました。地価は非常に騰貴《とうき》しました、あるところにおいては四....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
に気に入らん所でもありますか。なかには悪口いうものもあるが、公平な目で見ればこの
町村千何百戸のうちで省作ぐらい出来のえい若いものはねい。そりゃ才のあるのも学のあ....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
三 西明寺――もとこの寺は、松平氏が旧領石州から奉搬の伝来で、土地の
町村に檀家がない。従って盆暮のつけ届け、早い話がおとむらい一つない。如法の貧地で....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
の害虫を調査するために、一ヵ月ほどもMの町に滞在していました。そのあいだに近所の
町村へ出張したこともありましたが、大抵はS旅館を本陣にしていました。あなたの言う....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
に慈善の意志から出たものか、どうかは、疑わしい。 施薬をうけるものは、区役所、
町村役場、警察の証明書をもって出頭すべし、施薬と見舞金十円はそれぞれ区役所、
町村....
「瘤」より 著者:犬田卯
の村はなんとかかんとか保っているようなものの、奴がいなかったら畦一本残らず、他の
町村へ持ってゆかれなければならぬであろうという者が出て来た。 意外な瘤礼讃を聞....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
るんだ。」 S村で、以前、村役場に対して小作争議を起したことがあった。北海道は
町村が沢山の田畑を所有していて、それに小作を入地させていた。それで、よく村相手の....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
侶は国会議員になることを得るや。僧答えて曰く、選挙権および被選挙権を有すること、
町村の人民に異ならず。重ねて問うて曰く、国教宗の僧侶は被選挙権を有せず。しかして....
「西航日録」より 著者:井上円了
リーズ市あり。これ、英国中第五番に数うる大都会なり。余、バルレー村滞在中これらの
町村を巡見し、学校、工場、寺院等、その主なるものはたいてい一覧するを得たり。また....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の場所は、琉球、台湾、樺太、朝鮮、小笠原までを合わせ、八十七国、一千五百七十九市
町村に達し申し候。なお今後も余命のあらん限り、引き続き全国各郡残る所なく、周遊巡....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
も考えた名前だ。聞くところによれば、この駅の所在は金沢町・飯詰村・金沢西根村の三
町村入会地で、どの
町村名を取って駅に名付けるということも出来ず、磨った揉んだの揚....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
必ず彼らを要したのである。そこで京都の大きな官署を始め、有力なる社寺にも、大きな
町村にも、大抵はこれを付属せしめて置いた。ことに戦国時代、各地に小城主が割拠した....
「エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
りては、エタは当時の落伍者中に於いても比較的早く安住の居処を得、一定の職を有して
町村役人の一部に列し、
町村の警固に任じ、雑役に服し、相当の役料を得て生活していた....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
の中には、太鼓、旦那場、稲場の売買譲与質入等に関するものがある。「太鼓」とは或る
町村内の神社仏寺の太鼓張かえの権利、旦那場とは或る
町村内住民の受持ちの権利(俗に....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
のは、明らかに長吏または長吏法師の義であります。したがって私設警察の必要を感じた
町村では、優待条件をもって、歓迎して移住を求めました。そしてその子孫がだんだん殖....