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「町道場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

町道場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の時主水之介が初めて見せた諸羽流奥義の正眼《せいがん》崩しで、当時七人組は江戸の町道場を人なきごとくに泣かせ歩いた剣豪揃いだったにもかかわらず、ひとたび彼の正眼....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たしまして、今はここからあまり遠くもない下谷|御徒町《おかちまち》に、ささやかな町道場とやらを開いてとのことでござりまするが、そのご門人衆のひとりの姪御《めいご....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、魚屋の若い息子は主人と姉のかたき討ちを思い立った。その以来、鶴吉は麹町八丁目の町道場へかよって、剣術の稽古をしていると云う。彼が瓦版を熱心に眺めていたのは、自....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ことがございました」 女装の少年は七兵衛に見あらわされた通り、当時下谷に大きい町道場をひらいている剣術指南内田伝十郎の息子であった。この夏以来、かの槍突きの噂....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、町人のあいだにも遊芸よりも武芸の稽古に通う若者があらわれて来たので、岩下左内の町道場も相当に繁昌して、武家の次三男と町人とをあわせて二、三十人の門弟が毎晩詰め....
自叙伝」より 著者:大杉栄
柔道はそのもっとも得意とするところであったそうだ。後、その指南番の後見のもとに、町道場を開いて、門弟五百人、内弟子百人あまりも養っていた。身の丈六尺四寸、目方四....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
院は宝蔵院流といって、一度び試合を行えば必ず怪我人が出るというはげしい流儀じゃ。町道場の如き生ぬるい槍と思われては後悔するぞ。まった、当院は特に真槍の試合にも応....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
いが、ついふた月程前に、あッしのところの小出河岸とはそう遠くねえ鼠屋横丁へ、変な町道場を開いた野郎があるんですよ」 「なるほどなるほど、何の町道場じゃ」 「槍で....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
。 ここは深川上の橋附近の、中洲の渡《わた》しに程近い地点で、そこにささやかな町道場があった。道場の主人は一式小一郎で、君江と二人で住んでいる。一人甚吉という....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
な心眼を具えている。 彼の右隣りに住んでいるのが、泉山虎之介であった。虎之介は町道場をひらいているが、警視庁の雇いで、巡査に剣術を教えるのが商売の一つである。....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うどオレが子供のころ、木場の若い者に武ばったことがはやったものだ。オレの年ごろで町道場へ通わなかったのはここの清作さんぐらいなものさ。重二郎さんの手並は知らない....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
で京一郎は逃げた。ここは京橋の一画で、本通りから離れた小路であった。両親に内証で町道場へ通い、一刀流の稽古をしていたが、いつもより今日は遅くなったので、道を急い....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
辻相撲 勇ましい男らしい辻相撲などがあそこにもここにも行なわれるからである。町道場の道場の中で、打ち合う竹刀の冴えざえとした音が、往来の人の注意を引いて、足....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
戦績を列挙すると、次のようなものである。 奴メが江戸で岡ッ引をしていた時の話。町道場の槍術師範、六尺豊かの豪傑が逆上して暴れだして道往く者を誰彼かまわず突き殺....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
しいが、御尊父は何|御商法をなさる、何うも人柄の好い嬢さんだ」 娘「はい、親父は町道場を出して、剣術の指南を致しますものでございまする」 小「フン剣客先生かえ、....