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町駕籠
「町駕籠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
町駕籠の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は笑いわらい濠《ほり》ばたのほうへ曲がっていくと、そこに帳場を張っているご番所の
町駕籠をあごでしゃくりながら、ゆったりうち乗りました。 とみて、すねはすねたが....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
かりのことだけで、佐内坂への曲がりつじまでさしかかると、そこにもう一丁からの別な
町駕籠が待ち構えていて、ほとんどむりやりのように秀の浦をそのほうへ移し乗せながら....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
南町御番所の水島宇右衛門なる与力の許へ引立てて参れ」 言いおくと、通り合わせた
町駕籠を急ぎに急いで仕立てながら、京弥いち人のみを引き随えて、ただちに黒住団七の....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
の取戻しだ。おまえもいっしょに来い……といって、駈け出したんじゃ間にあわねえし、
町駕籠でも精《せい》がねえ」 ふと向いの邸《やしき》に眼をつけると、膝をうって....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
という、背もたせのぶっちがい竹の跡がついている。お屋敷の乗物ならいうまでもない。
町駕籠にも、しょうしょうましなあんぽつのほうならば、背がかりに小蒲団をかけてある....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、家へもどって夕闇の門口でしょんぼりと苧殻《おがら》を焚いていると、ついその前を
町駕籠がとおったが通りすがりになにかチリンと落して行ったような音がした。なんだろ....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
だ幻術であるということ、もうすぐあなた方は心付かれるだろう。 間もなく豊志賀は
町駕籠でかえることになる。このときいっしょにかえる新吉が「蝋燭が無けりゃ三ツばか....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
「その間の、お小費」 と、阿能十は、銀子を二粒三粒、かれの手に渡し、すぐ橋袂の
町駕籠を自分でよんで―― 「おい。番町まで」と、お燕を抱いて、一しょに乗ってしま....