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画人
「画人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
今より百年ばかり前のことをわれわれの目の前に活きている画のように、ソウして立派な
画人《えかき》が書いてもアノようには書けぬというように、フランス革命のパノラマ(....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
にふたたび拭うべからざる汚点を残したものとして、日本に映画のあるかぎり、日本に映
画人のあるかぎり、永く呪わるべきであろう。(『改造』一九三六年八月号)....
「恐竜島」より 著者:海野十三
景をつかまえ、今こそすばらしい機会だ、思う存分フィルムへとってしまえと、二人の映
画人は夢中になっているのだった。 玉太郎は急に自分ひとりがそこにとりのこされて....
「思い」より 著者:伊丹万作
がした。自分一個の不安もさることながら、それよりもまず、失業群としての、大勢の映
画人の姿が、黒い集団となつてぐんと胸にきた。痛く、そしてせつない感情であつた。し....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
最近、自由映
画人連盟の人たちが映画界の戦争責任者を指摘し、その追放を主張しており、主唱者の中....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
日本では特に屡々、映画についても言えるという信念をもっています。二、三の優秀な映
画人についてそのことを確かめ得る機会もありました。 幸いにして、あなたのご質問....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
の、何の気なしに買うて置いたものが、為恭のだと知れ、其上、その絵かき――為恭の、
画人としての経歴を知って見ると、絵に味いが加って、愈、何だか因縁らしいものの感じ....
「三人の師」より 著者:上村松園
々もいられた。 私はそれらのえらい画家たちに伍して一生懸命に、たった一人の女の
画人として研究にはげんでいったのである。 菊地芳文・竹内栖鳳・谷口香※・都路華....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
も想像出来ないのであった。 ところが去年の春、以前私のお弟子さんであった女流の
画人で、河内生まれの方がひょっこり訪ねて来て、談たまたま楠公夫人の話が出た折り、....
「妖怪学」より 著者:井上円了
現今にても行わるることなり。例えば、囲碁社会にては本因坊は代々「秀」の字を襲い、
画人狩野家にては「信」の字を命ずるがごとし。これ、その名人の名を襲って、一部分な....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
イロニカルな時代の文化史的及び社会的側面を語っておる。それ故に椿岳の生涯は普通の
画人伝や畸人伝よりはヨリ以上の興味に富んで、過渡期の畸形的文化の特徴が椿岳に由て....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
で、私ども陳列された名画を臨模しながら、活きた学問をしたものでした。この日は京都
画人の座談会という風なもので、一同時間を忘れ、いつか日が落ちて、あわてて座をたつ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
人品であろう。またしてもしばしば余談にわたることを謝すが、遠慮なくいうならば今の
画人の絵というものはいわば体裁よき表面があるのみであって、芸術上必須の条件となる....
「味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
の技術だけなら、絵画の技術だけなら、現在も人はいくらでもある。しかも、私が現代に
画人がなく、料理人がないと断言して憚らないのは、実にこの自然界がもつ美を掴み得る....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
かしい事だと思える。 こういう風に、私は趣味というものをみている。そして私は、
画人の事だから、どうしても、合理的社会よりも、趣味を愛する。どちらを愛するのが正....