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画具
「画具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画具の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
《はせ》や大友《おおとも》と晩飯を共にするつもりだった。こちらにないスコットの油
画具《あぶらえのぐ》やカンヴァスも仕入《しい》れるつもりだった。フロイライン・メ....
「新生」より 著者:島崎藤村
せめて半日その宿の二階座敷で寝転《ねころ》んで行こうとした。同じ部屋には旅行用の
画具なぞをひろげた画家が居て、
「巴里の連中ですか。僕はまだ誰にも逢いませんよ。....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
飛び出す。ブヨだか蚊だか小さな声で唸って居る。
「到頭出来なかった」
ぱたんと
画具箱の葢をして、細君は立ち上った。鶴子を負う可く、蹲んで後にまわす手先に、もの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なった。さあ、からめ手へ火が廻った。 七兵衛も、有合わす麻袋へ田山白雲の作物や
画具を手当り次第に投げ込んで、それを荷って、もうこれまでと庭へ躍《おど》り出した....
「想像と装飾の美」より 著者:岸田劉生
うな感じしか与えられない。 写実の道を歩みたいのなら諸君の前には至極便利な油|
画具がもう五、六十年も前から輸入されてある。一度日本
画具を使って日本画師として立....