画因[語句情報] » 画因

「画因〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

画因の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、性慾的な眼でじいっと聖母を瞶めている。左側の「カルバリ山の翌朝」とでも云いたい画因のものには、右端に死後強直を克明な線で現わした十字架の耶蘇があり、それに向っ....
画室の言葉」より 著者:藤島武二
よいと考えたからである。しかしこの場合、単に画題の説明に止まるのみでなく、そこに画因への自分の気持を語って置きたい考えがあったことも事実であった。自分としては東....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
れて縄の尖端を持たされている位の余情はあった。 勇しき構成美 近代芸術の画因として機械というものが現れた。機械のなかった世界にあっては、人は自然界の万物....
社会時評」より 著者:戸坂潤
児はいかにも汚い。加山四郎はいかにも拙い。 × 出品者の洋行帰りじゃ、画因が古臭くて、乾燥しているが、大森啓助と云うのが、腕は相当たしかだ。他の連中は....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
った過去の因縁ほど、不思議なものはまず少い。誰ひとり説き明すことなしに過ぎて来た画因が、為恭の絵を借りて、えときを促すように現れて来たものではないだろうか。そん....
少年の食物」より 著者:木村荘八
私にあんな八百屋ものの戦争の絵を教えたのは、私の叔父だが、叔父は又何からああ云う画因を知っていたものだろう? 恐らくそんな絵草紙類があったものでしょうが見たいも....