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画竜点睛
「画竜点睛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画竜点睛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
嬉しさの程度を料《はか》り得ぬと云う方がむしろ適当かも知れぬ。それであればこそ、
画竜点睛《がりゅうてんせい》とも云うべき肝心《かんじん》の刹那《せつな》の表情が....
「手紙」より 著者:夏目漱石
の目の前に現われるまで引きずっていった。ところがこの好奇心が遺憾なく満足されべき
画竜点睛《がりょうてんせい》の名前までいよいよ読み進んだ時、自分は突然驚いた。名....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
のクローズアップにはこの映画に限らず頭の上をはう蠅が写っている。この蠅がいわゆる
画竜点睛の役目をつとめる。これを見ることによってわれわれは百度の気温と強烈な体臭....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
いう外国精神から「構成」されているとすれば遺憾に耐えない。
高須氏はそこで、「
画竜点睛」のために、「日本国体に就いての自覚」を持ち出す。なぜ之が一等先に出て来....
「魔都」より 著者:久生十蘭
の灯影が一つ二つ樹の間を通して仄見えるのは、この際背景としてまことに適切、まさに
画竜点睛の趣きがあるのである。日ごろでさえも浮世の風があまり露骨には吹きつけぬ界....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
は、これまた適当に赤を混ぜることだ。そのとき各々の人たちの芸はそれぞれ皆はじめて
画竜点睛、ポッカリと江戸紫の花咲きそめることだろう。 とするとどうだ、この私は....