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画論
「画論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画論の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
が在世中《ざいせいちゅう》のことです。ある年の秋先生は、煙客翁《えんかくおう》と
画論をしている内に、ふと翁に、黄一峯《こういっぽう》の秋山図を見たかと尋ねました....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
化人になりたいか? よし、五十銭出せ! 文化人にしてやる!」若い記者がしきりに映
画論をやっているのを見ると、必ずそんな意味のいやがらせを言った。 土門は社会面....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
年の跡を追った。 美術学校の帰りにむす子は友達と、ときどきモナミへ来て、元気な
画論なぞした。そして出て行ったあと、偶然すぐかの女たちがそこへ入って行くと、馴染....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りとし、平俗なりとするものは平俗としていたのが、ここで思いがけない写生一点張りの
画論を聞いて、容易ならぬ暗示を与えられたようにも感じました。 彼は船乗りの小僧....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
方を興味をもって眺めました。何か一寸した漫談随筆のトピックとなるような箇有名詞や
画論など、或は書の筆法のことなどは、チャント万年筆出してノート出して書きつけてい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のはかつて求められなかった。詩人であるのに評論を求められた、音楽に通じてるのに絵
画論を喜ばれた。そんなことについてはくだらないこときり言えないのは、自分でもよく....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
もなく失せてしまった。そして、芸術家として他の分野に残った人も、この謎々のような
画論には固執しなかったようである。悪夢であった。 私は終戦後、はじめて今年の二....
「ウイツテ伯回想記その他」より 著者:平林初之輔
du Cinema を読んだが、これはトーキー出現以後にかいた、ムーシナックの映
画論で断片的なものだがなかなか啓発されるところはある。....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
しかも、まるきり絵をやめるわけにも行かないので、時々絵のようなものを描き、あとは
画論をしたり、後進を指導したり、絵について警句を吐きちらしたり――一言に言ってお....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
霊を作出《つくりいだ》せし心理作用にまで溯《さかのぼ》りて論究せんとするが如きは
画論の以外に馳《は》せたるものといふべし。いはんや浮世絵の幽霊は画工が迷信の如何....
「随想」より 著者:上村松園
術雑誌で『煥美』というのがあって、いつかその雑誌で松年先生と久保田米僊さんとが、
画論に争論の花を咲かせたことも覚えているが、世の中の向上とか進展などというものに....
「画」より 著者:正岡子規
その後不折君と共に『小日本』に居るようになって毎日位顔を合すので、顔を合すと例の
画論を始めて居た。この時も僕は日本画崇拝であったからいう事が皆衝突する。僕が富士....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に、二天別人説も出たのかもしれない。 事の序に、もう一言いえば、総じて、よく古
画論評の引証としてつかわれる、江戸時代の画家評論家の筆になる画史評伝という類の書....
「寺田先生と銀座」より 著者:中谷宇吉郎
れた。後には、銀ぶらのかわりに、映画を覗《のぞ》くか、玉を突かれた。いろいろな映
画論は、それから生れたのである。 先生と銀座については、妙にはっきりした印象が....