畏い[語句情報] »
畏い
「畏い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畏いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家」より 著者:島崎藤村
にしたいもんだなんて、よくそう言い言いしたよ」 三吉は姉の顔を眺めた。「あの可
畏い阿爺が生きていて、私達の為てることを見ようものなら、それこそ大変です。弓の折....
「家」より 著者:島崎藤村
に思ったでしょうねえ」と豊世は妹の顔を眺めて、「お仙ちゃんは、自分じゃそれほど可
畏いとも思っていなかったようですね」 お仙はきれぎれに思出すという顔付で、「ハ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
詞。この時、姫の心は、急に寛ぎを感じた。さっと――汗。全身に流れる冷さを覚えた。
畏い感情を持ったことのないあて人の姫は、直に動顛した心を、とり直すことが出来た。....
「多神教」より 著者:泉鏡花
、参籠、通夜のものの、うたたねするは、神の御つげのある折じゃと申す。神慮のほども
畏い。……眠を驚かしてはなるまいぞ。(抜足に社前を横ぎる時、お沢。うつつに膝を直....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
主上に供え奉るご正膳も、ご副膳も次第にご質素となり、ついにはお食物のなかへ申すも
畏いことであるがお口にすることのできない品さえ、一つや二つ混じったのであった。そ....