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「畏くも〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

畏くもの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
め、凧に絵をかく。矢の根五郎を鳥居清忠の手本によりてうつす。 ◯国旗を掲ぐ。 ◯畏くも詔書慎発。民主々義を宣せらる。 一月二日 ◯快晴。 ◯自分の部屋を大掃除....
近時政論考」より 著者:陸羯南
決心したるがごとし。ここにおいて日本の上流社会は百事日本風を棄てて欧州風に変革し畏くも宮廷内における礼式をさえ欧州に模擬したりき。これ実に明治十七、八年より二十....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
目にかからぬかッ。わが身体に指一本たりとも触れなば、七十三万石没所であろうぞッ。畏くもお墨付じゃ。土下座せい!」 叱咤しながら、バラリ袱紗を払いのけて恭しく捧....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
んまつ》を聴かれた皇帝は歓喜極りなく、天を仰いで神に拝謝し、「朕《ちん》はここに畏くも我上帝が、正義を行って懼《おそ》れざる法官と、恥辱を忍んで法に遵《したが》....
社会時評」より 著者:戸坂潤
をば、神武天皇祭(四月三日午後二時)を期して宮城二重橋前広場で持つことになった。畏くも 天皇陛下は該式場に親臨あらせられ、御親閲を賜り、優渥な勅語を賜うた。之に....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
新秩序の原理でなければならない。我国の八紘為宇の理念とは、此の如きものであろう。畏くも万邦をしてその所を得せしめると宣らせられる。聖旨も此にあるかと恐察し奉る次....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
等を率いてことごとくこれを校訂し、九月十三日をもって恭しくこれを禁裏に奉献すると畏くも禁裏からは、御感の趣の女房奉書を、宗祇に賜わることになって、勾当内侍《こう....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
れ、必ずこの帝王学を学ばれることになって居りました。 我が日本におきましても、畏くも天皇の御位に登らせられる皇太子様は、同じく帝王学を修めさせられ、常に御徳を....
雪の宿り」より 著者:神西清
言うなりになった公方が悪いということになる。成程あまり感服のできる将軍ではない。畏くも主上は満城紅緑為誰肥と諷諫せられた。それも三日坊主で聞き流した。横川景三殿....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
って)起訴に対して、昨日無罪の申立をしたのであった。その告発というのは、彼はわが畏くも高貴にして顕赫なる云々の君主なるわが国王陛下に対する不忠の叛逆者であって、....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
しら菊の花」と申す古歌の心にて、白菊と名附けさせ給由承り候。某が買い求め候香木、畏くも至尊の御賞美を被り、御当家の誉と相成り候事、存じ寄らざる儀と存じ、落涙候事....
多神教」より 著者:泉鏡花
媛神 (――無言――) 神職 恐れながら伺い奉る……御神慮におかせられては――畏くも、これにて漏れ承りまする処におきましては――これなる悪女の不届な願の趣……....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
る』と上書したのである。 されば、井伊大老の謀叛を信ずるものが段々と多くなり、畏くも主上をはじめ奉り、堂上の志徒は極端に激昂したのであった。 四 ....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
てこの大蔵とは大天地の間に蔵すと云う意味で、その方法は風葬と同一である。我国では畏くも淳和上皇が遺詔して、御骨を砕いて粉となし、これを山中に散ずるよう命じ給うた....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
かしながら、本来日本人はみな狩猟・漁業の民でありました。神様にも動物の肉を供え、畏くも古代の天子様は、御|親ら肉食を遊ばされたのであります。また今日では、一般人....