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留守宅
「留守宅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
留守宅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
さんの二階を借りています」と、主人夫婦は答えた。 「じゃあ、わたしはこれからその
留守宅を調べに行きますから、本人にも知らさないようにして置いてください」 「お定....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
監禁されてしまったので、爺さんは失心せんばかりに駭いた。顔色を変えてカンカン寅の
留守宅へ行って、いままでの事情を話すと共に、この際是非に融通を頼むと歎願をした。....
「蠅男」より 著者:海野十三
と、一発どやしつけた。 脅迫状は、一名の刑事が持って、これを鴨下ドクトルの
留守宅に屯している署長の許へとどけることになった。 東京からの客 そのこ....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
来事は三四郎よりも一日早く、二十四日の晩に持上ってしまった。 その頃の三四郎の
留守宅には、妻の比露子の従弟に当る及川というM大学の学生が、月始めからやって来て....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
会のすぐあとで兇徒聚集という恐ろしい罪名で未決監に入れられた時に、礼ちゃんが僕の
留守宅に見舞いに来てくれたそうだ。その頃僕は僕よりも二十歳ばかり上のある女と一緒....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
、お冬という女も一応は吟味の必要があると認められて、捕り方の者四、五人が庄兵衛の
留守宅にむかった。女ひとりを引っ立てて来るのに四、五人の出張りはちっと仰山らしい....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は徐四の話を洩れ聴いて不埒の料簡を起したらしく、そっと寺ちゅうをぬけ出して徐四の
留守宅へ忍び込んだのである。それから先はどうしたのか、勿論わからない。 あやま....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
霊は完全にこの部屋から消え失せた、彼女の研究ノート第八冊と共に……。 怪紳士の
留守宅に、おいて、このような奇怪な出来事が誰人にも知られずおこなわれている折も折....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
る。できもすまいけれど、まあできるだけ養生するよう、よく兄よりお伝えを乞う。なお
留守宅の万事、よろしく頼む。 社会党大会事件、またまた検事殿より上告あったよし....
「光は影を」より 著者:岸田国士
て、彼の胸は押しつけられるように痛んだ。母の顔、そして、父の顔がまず眼に浮かぶ。
留守宅の所在が明らかになつたということは、父がまだ生きていたということ以外に、ほ....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
のもあったが、その日になっても何とも沙汰がないので、一日社務に服して家へ帰ると、
留守宅に社は解散したから明日から出社に及ばないという葉書が届いているんだから呆気....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て思うようにならなかったのみならず、財政上にもまた頗る窮乏して自分自身はなお更、
留守宅への送金もまた予期の如くならざるほど頗る困迫していた。 東京を出発する前....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
博士はエセックス邸に連行され、そこで厳重に監禁された。その一方でホルボオンの
留守宅は隈なく捜査されたが、怪しいものはなにひとつ出てこなかった。やがて博士は大....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
めなかった。 久子さんは一度嫁いだが、不縁になって戻って来てから、小田切さんの
留守宅を預って、番町の屋敷に伯母さんと二人で暮らしているのだった。 宮本夫人と....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
つけてしまいました。もうほとほと厭になったので、帰朝して静かに子供を教育しながら
留守宅を守っていようかしらと思って居ります。しかし私がいなくなった後の有喜子の事....