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留意
「留意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
留意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の創造的精力の奇怪な作用を、可能視なさる事が出来ましょう。それほど、私が閣下の御
留意を請いたいと思う事実には不可思議な性質が加わっているのでございます。ですから....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
である。長期契約はいずれのためにもよくない。 次に会社はもう少し後継者の養成に
留意しなければいけない。第一線に立つもののことばかりしか念頭においていないから、....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
定である』と、どうだね。そうして犯行は屋上――この場合植込みに足跡のなかった事を
留意して置く必要がある。――次に、所々の特に掌中の奇怪な擦過傷、強い力を持った犯....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ものにして、特に四次元振動《よじげんしんどう》を完全に反撥《はんぱつ》するように
留意《りゅうい》せられたり」 「四次元振動! はて、耳よりな話が出てきたぞ」 「....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、私意を加へて歪曲せしめたような個所はただの一|箇所もありません。その点は特に御
留意を願いたいと存じます。 (十一、十、五) 修行も未熟、思慮も足りない一人....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
れも亦まことの人物、まことの神の子である。前者は人種、土地、教理、名称等の相違に
留意することなく、その博大なる胸裡に、地上一切の人類を包擁せずんば止まぬ。彼は対....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
をゆく無音の旋律はおなじである。 読者諸君も、つぎの概説中にある黒字の個所に御
留意くだされば、けっして、古典の香気に酔いしれてしまうことはないであろう。かえっ....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
さるとすぐお腹をこわします。 綾麻呂 有難う。充分に気をつける。お前も充分健康に
留意して、無理をしない程度に、「文章の道」を一生懸命に研鑚するんですよ。一日も早....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
家も徒に華装ばかりを尊重したがらずに、こうした所に平明直截な美を打ち立てることに
留意してほしい。 本装は、まず本らしい。本として一人前な、制服をつけたといった....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ない。 そこに集っている私娼達が、いずれも揃いも揃ってタオルを持っていることに
留意していただこう。そうして彼女達が競争して、金切声を上げて叫んで愛嬌を云ったり....
「残肴の処理」より 著者:北大路魯山人
星岡時代、残肴を見て感あり、料理人一同に
留意を促すゆえんを述べたことがある。 料理を出して、お客のところから残ってきた....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
らもちにかぎる。東京に来るのははらわたをぬいたもの九分九厘。買うときにこのことを
留意すること。 *活あゆの刺身は洗い作りの王、一尾から四切れか六切れ。 *背ごし....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ます。 伝教大師と対立的に時代の仏教を開創せられた弘法大師も、国民の現実生活に
留意せられたことは同じであります。伝教大師の円頓戒に当るものは、弘法大師に在って....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
の研究に興味を感じたりしは、既に十数年の往時にあり。爾来これに関する資料の蒐集に
留意し、またしばしば部落内に出入して、彼らの生活の現状を目睹し、その有識者と談話....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
らない立場に、自分が在ることを知る必要もあるのである。 諸君は、まずここに深く
留意して進まなければ、いかに百年よくこの道に腕を磨くことがあっても、終にその名手....