略す[語句情報] »
略す
「略す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
略すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
第二百五十一号に臨時調査会を開催せり。列席せる会員は下《しも》のごとし。(氏名を
略す。)
我ら十七名の会員は心霊協会会長ペック氏とともに九月十七日午前十時三十....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
てあるので、普通に柘榴伊勢屋。これにも由来があるのですが、あまり長くなりますから
略すことにして、ともかくもこの伊勢屋では先代の頃から薄雲の碁盤というのを持ってい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
名の起りに就いてはいろいろの説もあるが、そんな考証はこの物語には必要がないから省
略することにする。岩下左内という奥州浪人は、四、五年前からここに稽古所を開いて、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
対する陸上の防禦は比較的容易である。大艦隊をもってしても、時代遅れの海岸要塞を攻
略することの不可能であった歴史が多い。しかも海上から陸上を攻撃し得る範囲は極めて....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
ものはないのであるからテストは最小限度にとどめ、でき得るならばまったくテストを省
略するように工夫すべきである。 ○演出者は演技指導中はできるだけ俳優の神経を傷つ....
「地獄街道」より 著者:海野十三
って発見された有名なる箱詰屍体事件の、その箱のことなのである。 細かいことは省
略するが、その三つの屍体はすべて此の貨物積置場に積まれてあったビール箱の中から発....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
うか。 壊滅一歩前 幕僚会議は、いよいよ熱心につづけられた。 日本を攻
略するについて、あらゆる場合が考えられ、その用意がなされていった。 太刀川は、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
日本の読者に判りにくいかと思われる件だけに、あるいは多少の註解を加え、あるいは省
略するの程度にとどめて置いたのであるから、その長短は原文のままであると思ってもら....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
しながら待とうよ。」で、馬五郎がその縁類を訪れた。ここの辞儀挨拶は用がないから省
略する。どれ、連中に追つこうと、宿はずれへ急ぐと、長閑な霞のきれ間とも思われる、....
「妖怪学」より 著者:井上円了
。その他、かかる類の例はなおなお数多かり。今、いちいち挙ぐるにたえざれば、これを
略す。けだし、世間の風俗、儀式のごときは、多くはかくのごとき意味より起因せり。葬....
「迷信解」より 著者:井上円了
い、夢占い等をかぞえきたらば、その種類もすこぶる多きも、今まず易筮を挙げてほかを
略すつもりである。 易筮は陰陽二元の道理に基づき、『易経』の所説によるものなれ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
議員となるの資格を有するなり。米国またしかり(英国のことは前に出ず。ゆえにこれを
略す)。ひとりイタリアは、僧侶に被選権を与えざるの制限を置けり。 フランス、ド....
「西航日録」より 著者:井上円了
フィート) 第四、カブルー(Kabru)峰(二万四千十五フィート) 以下これを
略す。しかして、いずれもわが富士山の二倍以上の高山なれば、余一句をつづりて、 喜....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
視察の必要を感じ、四月一日の便船にて、豪州へ向け航行つかまつるべく候(以下これを
略す)。左の拙作三首を添う。 東去西来知幾年、壮心一片老逾堅、微衷聊欲、遥上南洋....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
努力する。敵の要塞に対してはその守備兵を他に牽制し、要すれば正攻法に依りこれを攻
略する。作戦路上にある要塞を放置して遠く作戦を為す事はほとんど不可能とせられた。....