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略説
「略説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
略説の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
ると、雪がくずれて圧倒する危険がないとも限らぬ。
以上は雪そのものの美と作用を
略説したのであるが、雪に依って保護される生物に、雷鳥や高山植物などがある。就中《....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
第三編 善 第一章 行 為 上 実在は如何なる者であるかということは大
略説明したと思うから、これより我々人間は何を為すべきか、善とは如何なる者であるか....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
派を叙するに先だちて名称の新しき他の三論派すなわち大同論派、自治論派、皇典論派を
略説せんと欲す。この論派がいかなる主義を保有するかは吾輩これを知るあたわずといえ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
遊行の幾分を記憶に止めおれる重大なる証左なるが如く思惟さるべし。すなわち第四項に
略説せし通り、同人の当夜に於ける夢中遊行の事実は、同人の有意識的の記憶には存在せ....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
、かつて「思想」誌上で詳説したから、ここには再び繰り返しては述べない。しかし以上
略説したところからでも、映画なるものがいかに自由に時間空間を駆使し統御しうるかを....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
大神を如何ぞ禽獣とすべけんやと詈り居る。しかるに出口米吉君の近刊『日本生殖器崇拝
略説』に『日本書紀通証』から孫引きされた『扶桑拾遺集』に、〈源順《みなもとのした....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ろう。 増訂漢魏叢書本『捜神記』巻二に地獄の官人の話あり、鶏に関係ある故ここに
略説する。太原《たいげん》の人、王子珍、父母の勧めにより、定州の辺孝先先生に学ば....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
地下に根を張ってる。この自然主義が伝来してから、今日に至るまでの長い歴史を、次に
略説してみようと思う。 3 十九世紀|仏蘭西《フランス》に起っ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
く思われる。地理については、地理の本の和蘭の条参照のこと。ここではただその地形を
略説せんに、概して土地、海面より低く――他の多くの国は幾らか海よりも高きを原則と....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
かに無政府共産主義にあることを説明して、最後に「略収」の一章においてその大思想を
略説結論して居る。その中の主なる、「青年に訴う」、「パリ一揆」、「法律と権威」、....
「妖怪学」より 著者:井上円了
いは配慮すること多ければ、夜間、結夢の原因となるものなり。 夢想の起こることは
略説したり。夢行も、その理さらに異なることなし。熟眠のときは五官神経もみなことご....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
は想うが、登攀したことがないから断言することは出来ない、順序としてこの山の所在を
略説する必要がある、北越と上野の国境をほぼ南々西から北々東に向うて走っている山脈....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
以上に筆をすすめることは差控える。 そしてこの機会に印度における牛の崇拝に関し
略説する。これも仏教という信仰を通じて、我国の牛と民俗との交渉に因縁を有している....
「三国志」より 著者:吉川英治
ついても、語ることは多いが、余りに横道にそれるから略す。孔明死後の蜀のことは後に
略説する。しかし彼の死後なお三十年間も蜀が他国に侵されなかったのはひとえに彼の遺....