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「番屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

番屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で辻番といい、商人町《あきんどまち》にあるのは町人持ちで自身番というんです。俗に番屋とも云います。むかしは地主が自身に詰めたので自身番と云ったんだそうですが、後....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の日も確かな調べは付かないので、十右衛門は宿へ下げられ、政吉はひとまず八丁堀の大番屋へ送られた。 このままで済めば政吉は頗る不利益であった。いかに彼が冤罪《む....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
から十四五の可愛らしい前髪が出て来た。 「おい、おめえは宗吉というのか。ちょいと番屋まで来てくれ」 「はい」と、宗吉は素直に出て来た。その様子があまり落ち着いて....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
立てに詐《いつわ》りがありそうにも見えないので、六三郎は単に火事場かせぎとして大番屋《おおばんや》へ送られた。血に染《し》みた毛皮は六三郎の家の縁の下から発見さ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
様の中でごそごそいうと思ったら、案の定《じょう》こんな狐が這い込んでいた。さあ、番屋へ来い」 町内の自身番へ引っ立てられて行った男は、果たして彼《か》の市丸太....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろう」と、半七は御符売りに訊いた。 「はい。左様でございます」 「こいつと一緒に番屋まで来てくれ」 二人を引っ張って、半七は近所の自身番へ行った。浅蜊の殻を店....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
てくれとお俊は云った。半七も承知したが、ここではどうにもならないから、ともかくも番屋まで来いと云って、お俊を引っ立てて出ようとするところへ、さっきから入口に立っ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
そんなどころじゃないんですとさ」と、お仙も顔をしかめながら云った。「姉さんが今、番屋に止められたと云って、なあちゃんが泣き込んで来たんです。どうしたんでしょうね....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
こへ行くんでございます」 豊吉の眼はにわかに光った。 「まあ、なんでもいいから番屋まで来てくれ。すぐに帰してやるから」 「いけませんよ。親分」と、彼は早くも半....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あろうと認められた。本部屋にいた吉助は勿論、名代部屋にいたお駒の客ふたりは高輪の番屋へ連れてゆかれた。 二 「半七。一つ骨を折ってくれ。伊勢屋のお駒に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
者だな。女は二十三、男は二十一。よし、わかった。おれも一緒に行く。すぐにその女を番屋へ連れて来てくれ」 二 尾張屋のおかんは町内の自身番へよび出され....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
八です」と、お千代は小声で答えた。 「よし、少しおしらべの筋がある。おれと一緒に番屋へ来い」 お千代は真っ蒼になって泣き出した。 「番屋へ連れて行くのも可哀そ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
よ」と、お吉はあいまいな返事をしていた。 「それからおめえ気の毒だが、そのうちに番屋へちょいと来てもらうかも知れねえから、そのつもりでいてくんねえよ」 嚇すよ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の自身番へゆくと、道具屋の惣八は飛んだ係り合いで、まだそこに留められているので、番屋の炉のそばに寒そうに竦んでいた。 「道具屋さん。お気の毒だね。節季師走のいそ....
廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
屋の一件がまだ解決していないので、あるいはその係合いではないかという噂であった。番屋へ牽かれた千生は、根が度胸のない人間であるから手先に嚇されて何もかも正直に申....