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「番新〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

番新の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
て黴臭く芥《ごみ》臭く、如何にも幽霊の出そうな所だから、余は此の屋敷に就いての一番新しい幽霊話を思い出した、思うまいと思っても独り心へ浮んで来る。其の話たるや後....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
けに、いずれも古くて三十年二十年前|株を分けてもらった新家の部落で、粕谷中でも一番新しく、且人家が殊に疎な方面である。就中彼の家は此新部落の最南端に一つ飛び離れ....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
は眠っていて、知識がうんとおくれているのです。ですからこんどは、今の世の中で、一番新しいものを見て一足《いっそく》とびに学者になりたいのです」 正吉は、子供ら....
鷭狩」より 著者:泉鏡花
ぜ、旦那。」 「首途に、くそ忌々しい事があるんだ。どうだかなあ。さらけ留めて、一番新地で飲んだろうかと思うんだ。」 六 「貴方、ちょっと……お話が....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
めてみると、いつもの馴染の絵がいろいろ並んでいる。そしてその制作年代を見ると、一番新しいところで一九二〇年頃であり、古いのは一九一二年代のものさえある。そして現....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
ジュには夫人はまだ未練があるようだ。そのせいかジョルジュの話をするときに夫人は一番新吉に粘りつく。 新吉は窓に近く寄ってみた。雲一つなく暮れて行く空を刺してい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い女の声であります。 「按摩さんが参りましたよ」 「あ、そうですか」 まもなく番新がそこへ連れ込んだのは、按摩さんとは言い条、決して机竜之助ではありません。廓....
黒百合」より 著者:泉鏡花
極めて得意な様子でお兼の顔を見遣りながら、件のリボン飾を指して、 「これがね、一番新しいんだぜ。ほら、こないだ総曲輪で、姉やに掴まった時ね、あの昼間だ、あの阿魔....
」より 著者:豊島与志雄
。 「どうせ駄目な蓮ですから、葉を一枚取っても宜しいでしょう、」と妻は云って、一番新らしい綺麗な葉を切り取った。そして洗い清めたのを見ると、小さくはあるが、湍々....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
く書いてある。一番読み易い本である。が、絶版で手にいりにくいと思う。 第四に、一番新しいのは電気工学者のシルベナス・トンプソンの書いた、 Michael Far....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
く思っている。葬儀は遺言だそうで営まなかったが、緑雨の一番古い友達の野崎左文と一番新らしい親友の馬場孤蝶との肝煎で、駒込の菩提所で告別式を行った。緑雨の竹馬の友....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
でたびたび説法をしました。ところが宿の主人は特別に優待せられて毎日湯を沸かすと一番新湯に入れといってくれるです。それが泊って居る間例のようになって居りました。こ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ちうねらせて、 大川を出来してくれなかったら、 山や平地や世界がどうなろう。 一番新しい性命を保たせてくれるのはお前だ。 反響(登場者一同に呼ぶ。) 一....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
丹念に選び集められて、全巻を飾っているのである。そして、そのような傾向の歌が、一番新時代的なものであったし、ことに御子左家一派の主唱したものであったことは、その....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
訳です、素人の時分からあなたに岡惚で、此の三月の節句から仲の町へ出ると云うんで」番新「あら長次はん、何んだねえ若旦那へ智慧エ附けてさ、憎らしいよ、花魁が心持が悪....