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「番目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

番目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
層|慓悍《ひょうかん》である。その次に坐っている大学生は勿論弟に違いあるまい。三番目のは妹にしては器量《きりょう》の好過ぎる娘さんである。四番目のは――とにかく....
」より 著者:芥川竜之介
僕のほかにも薄縁《うすべ》りを張った腰かけの上に何人も腰をおろしていた。しかし一番目立ったのは黒縮緬《くろちりめん》の羽織をひっかけ、何か雑誌を読んでいる三十四....
河童」より 著者:芥川竜之介
」 長老はちょっと黙った後《のち》、第三の龕《がん》の前へ案内しました。 「三番目にあるのはトルストイです。この聖徒はだれよりも苦行をしました。それは元来貴族....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ったのだ。」 「私《あたし》たちだって助けてやる心算《つもり》でしたわ。」 三番目の娘は笑いながら、活《い》き活《い》きと横合いから口を出した。彼女はまだ童女....
或る女」より 著者:有島武郎
一 新橋《しんばし》を渡る時、発車を知らせる二番目の鈴《ベル》が、霧とまではいえない九月の朝の、煙《けむ》った空気に包まれて聞....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
お前たちの中《うち》最初にこの世の光を見たものは、このようにして世の光を見た。二番目も三番目も、生れように難易の差こそあれ、父と母とに与えた不思議な印象に変りは....
婦系図」より 著者:泉鏡花
いるのが、理学士。その次のが工学士。皆食いはぐれはないさ。……今また話しのある四番目のも医学士さ、」 「妙に選取って揃えたもんだな。」 「うむ、それは父様の主義....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
料の精選よりもその排列に重きをおく。「始めて美人を花に譬えた人は天才であるが、二番目に同じことをいった人は馬鹿だ」とヴォルテールがいった。少くとも智的生活に固執....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
して場所を捜す。イルマタールが水中から臑を出すと鴨がその上に金の卵を六つ生み、七番目には鉄の卵を生む。それから鴨は二日間それを抱いてあたためた後、イルマタールが....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
るから一々は記すまい。必要なのだけを言おう。 必要なのは――魚説法――に続く三番目に、一、茸、(くさびら。)――鷺、玄庵――の曲である。 道の事はよくは知ら....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
響かぬかも存じませぬが、私どもの時代には、守刀はつまり女の魂、自分の生命から二|番目の大切な品物だったのでございます。 神様もこの私の願を無理からぬ事と思召め....
歯車」より 著者:芥川竜之介
うちに「あなたの『地獄変』は……」と云う言葉は僕を苛立たせずには措かなかった。三番目に封を切った手紙は僕の甥から来たものだった。僕はやっと一息つき、家事上の問題....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ことであった。父はジェームス・ファラデーといい、母はマーガレットと呼び、その第三番目の子で、ミケルという世間には余り多くない名前であった。父のジェームスは鍛冶職....
三枚続」より 著者:泉鏡花
て、渡ろうとする時分にゃあ私が居る間近になったから見えました。 真先が女で、二番目がまた女、あとの二人がやっぱり女、みんな顔の色が変ってまさ、島田か銀杏返か、....
式部小路」より 著者:泉鏡花
あお宅を行き抜けにお出入の合ったお庇にゃ、要害は知ってまさ。お嬢さんが生命から二番目の、大事の大事のお雛様。や! 大変だ。深川の火事の時は、ちょうどお節句で飾っ....