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異な
「異な〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異なの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
くれた女でございます。名は小夜《さよ》と申しまして、私の口から申し上げますのも、
異なものでございますが、至って素直な、はにかみ易い――その代りまた無口過ぎて、ど....
「河童」より 著者:芥川竜之介
かい》にあらざるを注意したり。
問 心霊諸君の生活は如何?
答 諸君の生活と
異なることなし。
問 しからば君は君自身の自殺せしを後悔するや?
答 必ずし....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
気《け》の映《うつ》ったストオヴの口へ一杯の石炭を浚《さら》いこんだ。
「温度の
異なる二つの物体を互に接触《せっしょく》せしめるとだね、熱は高温度の物体から低温....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
暇をとったのも、二度とこの界隈へ来てくれるなと云ったのも、皆お島婆さんの作略に相
異ないのですから、今更のようにお敏を疑ったのが恥しくもなって来ますし、また一方で....
「或る女」より 著者:有島武郎
を求めて泣き叫びながら、少しでも手がかりのある物にしがみつこうとするのを見るのと
異ならなかった。しかもそんなはめに貞世をおとしいれてしまったのは結局自分に責任の....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
雑草は作物を乗りこえて葎《むぐら》のように延びた。雨のため傷《いた》められたに相
異ないと、長雨のただ一つの功徳《くどく》に農夫らのいい合った昆虫《こんちゅう》も....
「星座」より 著者:有島武郎
なまめかしい感じだけだった。そんなものが眼に焼きつくほどに、奥さんは平生と少しも
異ならない奥さんにすぎなかった。彼は坐りなおした自分の膝頭を見やりながら俯つ向い....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
と気づきはじめた。かくして思慮深い労働者は、自分たちの運命を、自分たちの生活とは
異なった生活をしながら、しかも自分たちの身の上についてかれこれいうところの人々の....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
しまうだろう。世の中を見渡すと、何百万、何千万の人々が、こんな生活にその天授の特
異な力を踏みしだかれて、むなしく墳墓の草となってしまったろう。それは全く悲しい事....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
にはとても目あてがないが、知る日の来らんことを欲求して満足しよう。 私がこの奇
異な世界に生れ出たことについては、そしてこの世界の中にあって今日まで生命を続けて....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
も寒い秋寒に講壇には真裸なレオというフランシスの伴侶が立っていた。男も女もこの奇
異な裸形に奇
異な場所で出遇って笑いくずれぬものはなかった。卑しい身分の女などはあ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
した時の本来のお姿でございまして、一たんお働きかけ遊ばしました瞬間には、それぞれ
異なった、世にも神々しい御姿にお変り遊ばします。更に又何かの場合に神々がはげしい....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
よりは伯父に愛せられて、幼きより手習学問のこと、皆な伯父の世話なりし。自ら言うは
異な事なれど、予は物覚えよく、一を聞て二三は知るほどなりしゆえ、伯父はなお身を入....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
止めて休養し、その後に電池の起電力に発表した。 元来、電池の起電力について、相
異なれる二つの金属の接触によりて起るという説と、金属と液体との化学作用によりて起....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
数党内閣として事に当らければならないと言明しております。二つの党首を持ち、二つの
異なっている政策を持つのが、現実に自由党の姿であるといわなければなりません。多数....