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異なる
「異なる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異なるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
かい》にあらざるを注意したり。
問 心霊諸君の生活は如何?
答 諸君の生活と
異なることなし。
問 しからば君は君自身の自殺せしを後悔するや?
答 必ずし....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
気《け》の映《うつ》ったストオヴの口へ一杯の石炭を浚《さら》いこんだ。
「温度の
異なる二つの物体を互に接触《せっしょく》せしめるとだね、熱は高温度の物体から低温....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
造されたものだとも言っているのである。スウェデンボルクの宇宙生成説がデカルトのと
異なる主要な点は、遊星が外から太陽系の渦動中に迷い込んだものだとしないで、反対に....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
仙禽よ。卿は熱帯の鬱林に放たれずして、山地の碧潭に謫されたのである。……トこの奇
異なる珍客を迎うるか、不可思議の獲ものに競うか、静なる池の面に、眠れる魚のごとく....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
り美わしきを、蝦蟇法師は左瞻右視、或は手を掉り、足を爪立て、操人形が動くが如き奇
異なる身振をしたりとせよ、何思いけむ踵を返し、更に迂回して柴折戸のある方に行き、....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
、ここぞと熾に燃立ちて、ほとんど我を制するあたわず。そがなすままに委しおけば、奇
異なる幻影|眼前にちらつき、※と火花の散るごとく、良人の膚を犯すごとに、太く絶え....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
と傲然として言った。二人が気の合うのはすなわちここで、藁草履と猟犬と用いる手段は
異なるけれども、その目的は等いのである。 島野は気遣わしそうに見えて、 「まさ....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
考えて右顧左眄し始めたらそれはすでに芸術の自殺である。 およそ民族にはそれぞれ
異なる事情がある。アメリカにはアメリカの事情があり、我々には我々の事情がある。彼....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
明治政府において外国の金を借り、またその人を雇うて鉄道海軍の事を計画したると毫も
異なるところなし。小栗は幕末に生れたりといえども、その精神気魄純然たる当年の三河....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
、柳の下を潜るが疾いか、溝を超えて、店へ駆け上ると奥へ入った。 後を追って、奇
異なる断々の声を叫びながら駆け出した蔵人を、ばらばらと追詰める連中の、ある者は右....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
異常なくんばあるべからず。しかるに、その女の言語、動作を熟察するに、かつて常人と
異なるところなく、毫も精神異常の徴候を発見することあたわざるはなんぞや。さりとて....
「迷信解」より 著者:井上円了
地方のオサキのごときは、特にその著しきものなり」とあるが、実にそのとおり、地方の
異なるに従い、おのおの特殊の妖怪を持っておる。しかして、その弊害は最もはなはだし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
なれば、定めて同一なるべしと。ああ妄なるかな、論者の言や。ヤソ教中の甲派の乙派に
異なるは、その一派の仏教の一派と
異なるよりはなはだし。かつ欧米各国みなその国固有....
「西航日録」より 著者:井上円了
ともに濁り、日本人の心は富峰とともにきよし」といいたるが、十五年前と今日とさらに
異なるところなし。しかるにその国を大清国と称するは、名実不相応といわざるべからず....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て今日の盛況を見るに至れるは驚くべし。家屋は三階ないし五階にして、欧米の大都会と
異なるところなし。港湾は東半球にはほかに見ざる天然の良港にして、西半球のリオデジ....