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異動
「異動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異動の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
しかしこれは、東京市内の各署が若い巡査をドシドシ採用したり、震災を機として烈しい
異動を行ったりしたのが影響しているとも云えるし、又住民の状態や何かに大変化を来し....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
いは生前の氏の運命の左右に幾分か役立ち、あるいは氏の生死の時期や方向にも何等かの
異動や変化が無かったかも期し難いと氏の死後八九年経た今でもなお深く悔い惜しみ嘆く....
「春の枯葉」より 著者:太宰治
縁側に上り、よろめき)きょうは、ひとつ、盛大にやろうじゃないか。このたびの教員大
異動に於いて、君も僕も、クビにならず、まず以て無事であった。これを祝する意味に於....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
になったそうである。もういい加減に一段落つげないと、四月の新学期初めの小学校人事
異動には間に合うまい。で、既にこの間小学校長の大
異動を見たからもう大丈夫そんなに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
自由であると同時に、人の愛を犯してはならない、愛することが自由ならば、その自由を
異動させることも自由でなければならぬ、物の相愛を犯してはならないように、その愛の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見れば、「お嫁さんでも」というのと「お嫁さんにでも」というのでは、主格に根本的の
異動が生じて来るわけあいのものなのです。 お雪ちゃんに笑い消されたにも拘らず、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
透さんとした身構えで歩んでいるのであります。
そのかなり細心に働いている首筋の
異動と、眼光のつけどころを見ていると、ただ月に乗じて浮かれ出したものでないことは....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
を観んと欲し、彌吾吉王藏同行せり。現塲に至り、彌吾吉は馬匹の群を一見して馬匹中に
異動あり、或は不足なりとて、尚調査するに、仔馬一頭は熊害にて臀部に裂傷あるを見た....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
には、この闇煙草の値は五つの闇市場を通じて、ちゃんと統制されているが、日によって
異動がある。つまり相場の上下がある。そして、その相場はたった一人の人間(つまり親....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
人事件とは全然別の事変だし、おまけにあの採炭場に火がつけられた時には、まだ天盤に
異動はなかったんではないか?」 「冗談じゃあない。海水の浸入とこの殺人事件とは、....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
ぐいまで、持って行くことにしてチッキにして、劇団への挨拶、友人との別れ、町会への
異動申告、みんな一人で半日かけずり廻って済ませ、信吉と汽車の中で食べる弁当まで自....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
が、これはこれらの地方が僻遠にあって古い風習の多く伝わっていたという事と、領主に
異動がなかったという為であって、その他の地方においてもかつてはそれがあり、また徳....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
なる井沢判事は、三年来、東京高裁民事部長の職にある人、棚田判事は今回の司法部内の
異動に伴うて、法務省矯正局長の後任に擬せられていた。 いずれにせよ、謎の事件と....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
は余りに多きに過ぎる様に思われる。) さらにこれを近く十二年間の京都府下だけの
異動について見るに、明治四十年の調査では三万三千二百九十一人であったものが、本年....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
行にも、思うに幾度かの変遷を見たことであろう。わけてそこに立ち働く若い理髪師達の
異動のはげしさはいわずもがな、そこの主人の細君でさえ、中頃から違った人になった。....