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「異国情緒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

異国情緒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
一度はモスク※へ来る歌舞伎の話題にであった。浮世絵などをとおして、日本のカブキに異国情緒の興味を抱いているヴ・オ・ク・スの人々の単純な期待にくらべると、日本の人....
バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
旅行をし、サルジニアや南部ロシアへまで出かけたこともあった。が、それはゴーチェが異国情緒を求めてスペインへ行ったのとはちがい、サルジニアに在る銀鉱で儲けようと思....
この三つのことば」より 著者:宮本百合子
、この面で成功といえるのだろう。湯川夫人の日本振袖の姿も、ノーベル賞授賞の式場に異国情緒を添えた。 それぞれの国の民族が婦人や子供、としより連まで固有の服装に....
婦人デーとひな祭」より 著者:宮本百合子
かなければならない。戦時中日本の政府は、侵略主義の本質を、見ための珍しい美しさや異国情緒でカムフラージュしようとして日本独特の風俗、行事のグラフを盛に輸出した。....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
尊重され、角《かく》ばったのや、額《ひたい》の出たのや、顎《あご》の突出たのをも異国情緒――個性美の現われと悦ぶようなことはなかった。 瓜実顔は勿論徳川期から....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
月に流すヴィオリンか、あるいは当時ハイカラな夫人がマンドリンを抱えているような、異国情緒を味わおうとしたのだった。 私の家で、急激な母の変り方が、すぐまた前に....
貞操問答」より 著者:菊池寛
離れた。 ホテルの喫茶は、二階の食堂の廊下に在った。そこから、このあたり一帯の異国情緒の風光が一望され、見晴しが美しいのである。 二人は、窓際に向い合って席....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
。そして聴衆は根気よく静かに耳を傾けている。 しめやかな、静かな、いと平和な、異国情緒の光景である。 ラシイヌは尚も眼をそばだて、面紗の女とダンチョンの様子....