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異域
「異域〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異域の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
見聞というものは、ずいぶん広かったろうと想像されるが、その上に彼は、当時の人には
異域同様に考えられた蝦夷《えぞ》ヶ島に関する知識をも有しておった。というのは、彼....
「武蔵野」より 著者:山田美妙
た主君もあろう、それであッてこのありさま,刃の串につんざかれ、矢玉の雨に砕かれて
異域の鬼となッてしまッた口惜しさはどれほどだろうか。死んでも誰にも祭られず……故....
「俊寛」より 著者:倉田百三
。 俊寛 わしはもうその誇りを失いそうです。 成経 蘇武は胡国との戦争に負けて、
異域の無人の山に飢えた獣のようになって、十五年間もさまよい暮らしました。しかしそ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
と富士男は説明した。 「そうか日本人か」 人々はますますおどろいた。万里の
異域に同胞の白骨を見ようとは、富士男にとってあまりに奇異であり感慨深きことがらで....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
何うしたらよかろうかと処置を乞うて来た。これが秀吉であったならわが神州の男子は、
異域に於て何んぞ暴動せんや、などと高飛車に出て嚇しつけたことであろうが、家康は然....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
四、五の星宿を認むるのみ。 自。 (日本を旅立ってからまだ三十日にもならず、船は
異域に入ってしるしの物も新しい。一人旅の身にとってもどうして多少の感慨なしといえ....