異種[語句情報] »
異種
「異種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
・スペンサー(一八六四年)で、彼の考え方は次のようなものである。遊星系の進化には
異種の力が協力していて、一方では物質を集合させ、他方ではこれを離散させようと勤め....
「海底大陸」より 著者:海野十三
うとおりだ。しかし海底超人たちには、博士のまだ気がつかないところの、戦慄すべき、
異種生物の心の中を流れる大秘密がある。そいつが今後どんなふうに爆発するか、博士は....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
乗じて金魚商の組合を設けたり、アメリカへ輸出を試みたりした。進歩的の金魚商は特に
異種の交媒による珍奇な新魚を得て観賞需要の拡張を図ろうとした。都下砂村の有名な金....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
に関する考証は自然に世界各地の楽器の比較に移って行く、その途中で、遠くかけ離れた
異種民族の楽器が、その楽器としての本質においてのみならず、またその名称においても....
「カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
を記録させなかったのは残念である。 新東京の街路や河岸に立って、ありとあらゆる
異種の要素の細かい切片の入り乱れた光景を見るときに、私は自然に日本帝国の地質図を....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
つまりは、よその村の男が通うて来る時に、とった方法と見るべきであろう。よその村が
異種族の団体と見られていたのは、国家意識が出て後にも、なお続いていたであろう。が....
「耳と目」より 著者:寺田寅彦
であろうと思われる。 耳と目の比較をする時に考えられる著しい差別は、耳が複雑な
異種類の音響の複合物をその組成要素に分析する能力をもっているのに、目には視像を分....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
らしい。 勿論彼は世界平和の渇望者である。しかしその平和を得るためには必ずしも
異種の民族の特徴を減却しなくてもいいという考えだそうである。ユダヤ民族を集合して....
「省察」より 著者:デカルトルネ
物体のうちに、これらの知覚にたといおそらく類似していないにしても対応している或る
異種性が存する、と正当に結論するのである。なおまた、かかる知覚のうち或るものは私....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
く遊んで下さいます」 とお礼を言っていたそうだ。私はもとよりまだ九つや、十で、
異種族排斥の思想が不合理だとか、義侠心とはどんなものかというようなことなど全く教....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
接つながる美の源泉の一つであって、同じ出土品でも所謂縄文式の土偶や土面のような、
異種を感じさせるものではない。縄文式のものの持つ形式的に繁縟な、暗い、陰鬱な表現....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
ロコマの陸封されたものであるから、広義にはイワナ類はすべてオショロコマの地方的変
異種と見なしてよろしい、と解釈されるのだ。しかし、そんなことはどうでもいい。我れ....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
て立案されたことは明白であるが、このような基礎に立つ法令が、はたして映画のごとき
異種の文化にまで適用ができるものかどうか、それは一々こまかい例をあげて説明するま....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、欧人のみに用うるの符号を記す。しかしてこれをひく車夫は、すべて黒奴なり。頭上に
異種の冠をいただく。その両角には水牛の角をつけ、中央に鶏の羽を飾りたて、腰の周囲....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
に思われる。といって赤化の北へは帰れない彼らである。周囲の日本人に対する複雑した
異種族の感情を抑えて、ともかく生きてゆかねばどうにもなるまい。それともまたヌーボ....