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異端視
「異端視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異端視の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「相撲」より 著者:寺田寅彦
のが喜ばれ注意される傾向の増進している時代では、あるいはこうした研究もそれほどに
異端視されなくてもすむかもしれないと思われる。「囲碁」や「能楽」のように西洋人に....
「縮図」より 著者:徳田秋声
こともなく、どこの家でも皺くちゃの一円紙幣の顔すら容易に見られなかった。他国者は
異端視され、村は一つの家族であった。 「その代り空気は軽いし、空はいつでも澄みき....
「物質群として見た動物群」より 著者:寺田寅彦
生物の事は物理ではわからぬ」という経典的信条のために、こういう研究がいつもいつも
異端視されやすいのは誠に遺憾なことである。科学の進歩を妨げるものは素人の無理解で....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
。即ち当時のヒューマニズムは、故意に神聖|冒涜《ぼうとく》の思想を書き、基督教が
異端視する官能の快楽を追い、悪魔視される肉体の讃美《さんび》をして、すべての基督....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
れたる啓示が他の時代に現れたる啓示と、全然符合しないと言って、必ずしもその一つを
異端視する訳には行かぬ。事によると両者とも正しく、ただそれぞれ別箇の適用性を有す....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
に風変りなもの、たとえばクサリ鎌や小太刀や宝蔵院の槍など、別格視されるとともに、
異端視され、時には敵役に廻されたり負け役に廻されたり、あまりよい扱いを受けないの....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
く、皮肉った。下賤のものには手をふれたことのないような礼子の態度は、この社会から
異端視されるに相違ない。 七 「あなた方の離婚のテンマツについては....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
はなかったであろう。秀吉の禁令の理由が日本は神国であるというような、多少は外国を
異端視した国粋思想からの反撥があるのに比べて、家康の方は他の一切を疑り、進歩の一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て、はやくから千早城の内にはいっている。 ために、親の義辰は、寄手の諸大将から
異端視され、鎌倉幕府の聞えも、もちろん、かんばしくない。本拠の石川城をすら外され....