異観[語句情報] »
異観
「異観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異観の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《そろ》いも揃って半男女《ふたなり》の馬ばかり選《え》り集めてその車を牽かしめ、
異観に誇った(プリニウスの『博物志《ヒストリア・ナチュラリス》』十一巻百九章)。....
「火星探険」より 著者:海野十三
団の本部はアリゾナの荒蕪地《こうぶち》にあった。そこからは遙かにコロラド大峡谷の
異観が望見された。 荒蕪地というのは、あれはてた土地のことで、ここは砂や小石や....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
に応じた設備だけで一つの建築が成立っている。町家の中でこれを見ると、魁偉であり、
異観であったが、然し、頭抜けて美しいことが分るのだった。 聖路加病院の堂々たる....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
ともまごう涙のすじが、のべつ頬へ描かれていた。 裁きの白洲は、俄然、前代未聞な
異観を呈した。傍聴の横目たちも、白洲木戸の小役人たちも、慎むべき法廷とは心得なが....