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「異類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

異類の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
ない。しかるに、エにあたる種々の仮名は二類に分れ、同類のものは相通じて用いるが、異類のものは互いに通じて用いない。こういうことを発見したのであります。このエの二....
「山月記」より 著者:中島敦
して、何故《なぜ》叢から出て来ないのかと問うた。李徴の声が答えて言う。自分は今や異類の身となっている。どうして、おめおめと故人《とも》の前にあさましい姿をさらせ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
。やって見て功験がなければよすまでの事だ。しかし人間が自己のために設備した浴場へ異類の猫を入れるだけの洪量《こうりょう》があるだろうか。これが疑問である。主人が....
「青蛙神」より 著者:田中貢太郎
た。 「この児は十｜娘だ、自分から君と佳いつれあいだと言っておる、君のお父様は、異類だと言ってこばんでいるが、これは自分達が一生のことで、両親のことじゃない、こ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
鼓に鉦を合わせて、トッピキ、ひゃら、ひゃら、テケレンどん、幕を煽って、どやどやと異類異形が踊って出でた。 狐が笛吹く、狸が太鼓。猫が三疋、赤手拭、すッとこ被り....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
に靡く煙は、我が単衣の紺のかすりになって散らずして、かえって一抹の赤気を孕んで、異類異形に乱れたのである。 「きみ、きみ、まだなかなかかい。」 「屋根が見えるで....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
、その時はもう内曲の者一同、傍へ参りますどころではございませんよ、何だって貴方、異類異形のものが、病人の寝間にむらむらしておりますようで、遠くにいて皆が耳を塞い....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
まれた、赤格子九郎右衛門の部屋であった。しかしその頃とは異っていた。金銀財宝珍器異類、夥しかったそれらのものが、今は一つも見られない。ガランとした灰色のだだっぴ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ば人もまたこれを容れず、彼も一歩を退け我もまた一歩を退け、歩々相遠ざかりてついに異類の者のごとくなり、後には讐敵《しゅうてき》のごとくなりて、互いに怨望するに至....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
われ、茸狩る人の姿も偲ばる。 大体につきてこれを思うに、人界に触れたる山魅人妖異類のあまた、形を変じ趣をこそ変たれ、あえて三国伝来して人を誑かしたる類とは言わ....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
余輩は、すでに「夷俘・俘囚の考」中に引用せるがごとく、俘囚を虜といい、蛮と呼び、異類となし、あるいは夷俘の後にして内地に土着し、すでに位階を有して決して浮浪の徒....
「迷信解」より 著者:井上円了
ごときは、まだ怪しむに足らぬ。もし、民家の入り口に張り付けたるものを見るときは、異類異形のものが折々掛けてある。ことに魔よけに用うるものには、平家蟹の殻へ目口を....
「約束」より 著者:マクラウドフィオナ
の傍に寝ていて彼が死ぬのを見ようとした。しかし激しい虫族《むしけら》は自分と同じ異類の彼を知っていて、キイヴァンの耳に囁いた。その囁きが夢となった。キイヴァンは....
「古事記」より 著者:太安万侶
になりましたから、オホサザキの命が天下をお治めなさいました。 天の日矛 ――異類婚姻説話の一つ、朝鮮系統のものである。終りに出石神社の由來がある。但馬の國の....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
は「別の」「異っている」の意．「シンナイ・サム」（別な・側）は，もと他界から来る異類をさしたものらしい．樺太でばけものを意味するオヤシという語も，「オヤ」（〔o....