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畳の上で死ぬ
「畳の上で死ぬ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畳の上で死ぬの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。もし生きていたら義母殺しの大罪人、引き廻しの上で磔刑になるのが定法であるのを、
畳の上で死ぬことが出来たのは仕合わせでした。 音造が信次郎を闇撃ちにしたのは、....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
しの志は、永久に人々の間に、人間の心の何っかに残っているにちがい無い。志を得て、
畳の上で死ぬよりも、こうした悲惨な最期を遂げれば、遂げるほど、わしの志は報いられ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
恋で死ぬ、本望です。この太平の世に生れて、戦場で討死をする機会がなけりゃ、おなじ
畳の上で死ぬものを、憧れじにが洒落ています。 華族の金満家へ生れて出て、恋煩い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まれながら、剣は超人的に伸びて行ったが、この翌年、その肺病のために、この男のみが
畳の上で死ぬようなことになるとは、一層の悲惨である。
立ちかけたお角さんが、そ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
ではなく、その病の不治と、死期の遠くないことを覚ったからであった。武将と生れて、
畳の上で死ぬは口惜しい限りであると思い極め、松千代を伴って、中国へ下るとともに、....