畳まり[語句情報] »
畳まり
「畳まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畳まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
と悲しく見つめ考えていたスタンドの灯影の一条が、闇のなかで閉じたかの女の眼の底に
畳まり込み、それが規矩男の手紙の字画の線の印象と同じ眼底で交り合い、なかなか眠り....
「伸子」より 著者:宮本百合子
帰るというわけの分らない電報が来たのに、当人の居処はわからない。いろいろごたごた
畳まり、しかも底に何事が伏在しているのか予測がつかないところから、両親は居心地わ....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
又或る時、やはりお祖父様に、鼈甲縁の折畳眼鏡を持って来て差上げた。これも、その折
畳まり工合が面白くて不思議なので欲しくてたまらず、そっと持出して引っぱってみる中....
「「未亡人の手記」選後評」より 著者:宮本百合子
多くのものを考えさせる。 結局、こういう原稿の募集のなかでは、最も惨めな条件の
畳まりで、社会の底に沈んでゆきつつある母や子の発言はきくことができない。より深い....