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畳鰯
「畳鰯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畳鰯の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
どうするつもりなんです、いったい、これから」 自分はそれに答えず、卓上の皿から
畳鰯《たたみいわし》をつまみ上げ、その小魚たちの銀の眼玉を眺めていたら、酔いがほ....
「永日小品」より 著者:夏目漱石
》して、薄い海苔《のり》のように一枚一枚に堅めたものである。精進《しょうじん》の
畳鰯《たたみいわし》だと云って、居合せた甲子《こうし》が、さっそく浸《ひた》しも....
「黴」より 著者:徳田秋声
る気勢もした。 厠へ立つとき、笹村は苦笑しながらそこを通った。女はうつむいて、
畳鰯を炙っていたが、白い顔には酒の気があるようにも見えなかった。 「K―さんにお....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
浜名納豆は絶やさずに蓄えて置いて食べた。 魚類では方頭魚の未醤漬を嗜んだ。
畳鰯も喜んで食べた。鰻は時々食べた。 間食は殆ど全く禁じていた。しかし稀に飴....