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疎密
「疎密〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
疎密の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
である。それからこれは少し変なものではあるが猫の毛並みにも時として週期性の縞状の
疎密を呈することがある。あれもこの皺の問題といくぶん連関しているらしく思われるが....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
かでの歩くのを見ていると、あのたくさんの足が実に整然とした運動をしている。一種の
疎密波が身長に沿うて虫の速度よりは早い速度で進行する。 もしか自分がむかでにな....
「黄山谷について」より 著者:高村光太郎
ゃくしゃと書きつめる。線をたるんでいるように書いたり、横に曲げたり、字のつづきも
疎密にかまわない。行が片よったり、字くばりがでこぼこだったり、字の大小も方向も気....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
、末端の尖りも低いものもあれば、また大いに尖り出て高いものもある。表面の皺もその
疎密、浅深が一様でなく、またほとんど皺のないものもあれば多少のものもある。じつに....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ことは避けます。それに、自分では、今思い出すままを、記憶に任せてお話することで、
疎密繁閑取り取りですから、その辺はそのつもりでお聞き下さい。とにかく、私の覚え帳....
「日本画と線」より 著者:上村松園
けられます。 日本画の線は、その走り具合や、重たさや軽さによって、物体の硬軟や
疎密は言うに及ばず、物その物の内面的実質までもその気持ちを如実に出すの妙があるの....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
あろうが、女であろうが子供であろうが、仮にも人間と生まれた以上は、その感じの深浅
疎密はあるけれども、とにかくそこに一種の共通な感じというものが起こるからして、単....