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疔
「疔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
疔の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
賀が、是は気の凝《こり》でございましょうか、と云うと、イヤ然《そ》うでない是は面
疔《めんちょう》に相違ないなどゝ云うが、それは全く見立違《みたてちが》いで、只今....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ます近辺に医者がございまして、その医者がどうも其の薬を……薬は一体毒なもので、※
疔根太腫物のようなものに貼けます、膏薬吸出しのようなものは、斑猫のような毒が入り....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
来た手紙はがきの中に、思いがけない報知が一つあった。二十二日にとめやのきぬやが面
疔で死んだ、と云う知せである。
彼女は粕谷草堂夫妻の新生涯に絡んで忘れ難い恩人....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
髪はいつも月代を剃らないでしょう」 「よく知ッてるなあ」 「子どものとき、頭に、
疔という腫物をわずらったことがあって、月代を剃ると、その痕が醜いから、髪を生やし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いうもので三日と寝たことの覚えがない。幼少の時、頭の脳天に――ちょうど月代の辺に
疔という腫物を患って、今でも痣のような黒い痕を残しているので、彼は常に月代を剃ら....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
またよく見ると、その毛の根には、大きな灸の痕みたいな古傷がある。幼少の時に病んだ
疔という腫物のあとで、 (こんな育て難い子があろうか――) と、よく母を嘆かせ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
して、永く手許に養い、遊歴中も連れ歩いていたそうである。 武蔵は幼少の頃、頭に
疔という腫物を病んだことがある。そのため月代を剃ると醜いといって、生涯、額を剃ら....