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疫癘
「疫癘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
疫癘の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
九十一篇)。
夜はおどろくべきことあり
昼はとびきたる矢あり
幽暗にはあゆむ
疫癘あり
日午にはそこなう激しき疾あり
されどなんじ畏ることあらじ
法水は....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の如きに過ぎない。致仕した後に、力を述作に肆にしようと期していたのに、不幸にして
疫癘のために命を隕し、かつて内に蓄うる所のものが、遂に外に顕るるに及ばずして已ん....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の『囀《さえず》り草』の虫の夢の巻に、千住の飛鳥《あすか》の社頭で毎年四月八日に
疫癘《えきれい》を禳《はら》う符というを出すに、桃の木で作れり、支那に倣《なろ》....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
時震い、沖の方がひどく鳴りだした。これはただごとではない、また兵乱の前兆か、饑饉
疫癘の凶相かと、人人が不思議がっていると、午の刻になって俄かに大地震となり、海嘯....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
やる人間がございます。それは極った事で、この花嫁に付いて来たところの悪魔あるいは
疫癘というものがある。その悪魔あるいは
疫癘を八つ裂きに裂くところのトルマ(秘剣)....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
牛を立て加ふるは、中央土の色なり。木火金水に土は離れぬことわりあり。慶雲二年天下
疫癘|盛《さかん》にして、百姓多くうせたりしかば、土牛を造り追儺《ついな》といふ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
構を認めていないのはいうまでもない。雑誌「自然」でも、荒川秀俊氏が“戦争と飢饉・
疫癘”の一文中にそれを指摘され、「平家を走らせたものは、水鳥でなく治承四年から養....