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疲る
「疲る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
疲るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ガゼル》を殺すと肉を啖い血を啜《すす》って直ちに巣へ帰ったが、善搏虎は※を殺すに
疲るる事夥しく血肉を啖いおわって巣へ帰るに長時間を費やした、因って残肉を蔵《かく....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。この名は君主が長靴|穿《うが》った一脚を新婦の臥牀《ねどこ》に入れ、手鎗を以て
疲るるまで坐り込み、君主去るまで夫が新婦の寝室に入り得なんだから出た。夫この恥を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いて清澄の茂太郎が、身振りあやしく踊って倦《あ》きないものですから、田山も歌って
疲るるということを知りません。茂太郎の踊りは一座の花であると共に、他の船頭たちも....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
である。 なお、同時の御作に、「見まく欲り吾がする君もあらなくに何しか来けむ馬
疲るるに」(巻二・一六四)がある。前の結句、「君もあらなくに」という句が此歌では....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
う。これ無頼の小人。その衣冠も必ず盗み来たるもの。古廟に群がり睡るは、夜労して昼
疲る。西瓜を劈くはもって蠅を辟くるなりと」 「なるほど」と紋太夫は呟いた。 「支....
「家庭習慣の教えを論ず」より 著者:福沢諭吉
に恵まれたる物を食らいて腹を太くし、あるいは駆けまわり、あるいは噛《か》み合いて
疲るれば乃《すなわ》ち眠る。これ犬豕が世を渡るの有様にして、いかにも簡易なりとい....